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BMW Team StudieのBMW M6 GT3は、最後尾30番からのスタートも、トップと同一周回11位で完走
Wed Aug 30 07:56:19 CEST 2017 プレスリリース
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: ペーター・クロンシュナーブル)が、コラボレーション・パートナーとしてサポートするBMW Team StudieのBMW M6 GT3は、8月27日に開催された2017年SUPER GT選手権第6戦の決勝において、11位でフィニッシュした。
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2017 AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUZUKA 1000km RACE
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: ペーター・クロンシュナーブル)が、コラボレーション・パートナーとしてサポートするBMW Team StudieのBMW M6 GT3は、8月27日に開催された2017年SUPER GT選手権第6戦の決勝において、11位でフィニッシュした。
公式練習
チームのサードドライバーとして、BMW現DTMドライバーのアウグスト・ファルフス選手を迎えた第6戦の初日は、曇り模様の路面はウェットでのスタートとなった。チームはまずそのファルフス選手のドライブで走行を開始した。1年ぶりの鈴鹿サーキットを確認しながら、無線とマシンのフィーリングをチェックした。そしてピットにマシンを戻すと、ヨルグ選手にマシンを預け、ウェットタイヤ確認のために数周を走行した。コースコンディションが向上する中、マシン全体のフィーリング確認を終えるとピットへ戻り、再びマシンにはファルフス選手が乗り込み、ドライタイヤのStudie BMW M6で本格的な走行を開始した。練習走行の時間枠を大きく使い、バランス確認を行うと、最後に荒選手がドライブを担当し、練習走行を終えた。
公式予選Q1
Q1は荒選手がドライブを担当した。トラフィックを避ける為、4分弱のウェイティングの後、Studie BMW M6はコースインした。アウトラップに続く計測1周目と2周目でタイヤを温め、アタックを開始した。性能調整によるパワー不足を少しでも挽回するため、荒選手は渾身のアタックを行ったが、ライバルとの差を埋めきる事は出来ず、Studie BMW M6は25番手ポジションでこの予選を終えた。
決勝
第6戦の決勝日は快晴でスタートした。最後の鈴鹿1000Kmレースを飾るのに相応しい、真夏の空の下で決勝は開催された。決勝日のスケジュールがタイトな為、レース前の走行はウォームアップランの20分間のみで、まずはヨルグ選手がアウトラップに続く計測2周でマシンを確認した。続いてファルフス選手が乗り込み、コンディションを確認したが、そこでマシンのエアコンシステムに不具合が発覚した。真夏にエアコンが作動しない場合、室内搭載のECU類にエラーが生じるため、ピットスタートにする事により、タイヤ戦略をフレキシブルに出来る事から、チームは決勝をピットスタートとする事を決断した。
エアコンシステムの修理は決勝スタートの5分前に完了。そして、荒選手が乗ったStudie BMW M6は、ピットロードエンドがオープンすると同時に、コースインした。スタート直後から荒選手はトップ集団と同等の2分2秒台の速いペースを維持し、ピットスタートによるタイヤ戦略変更でもアドバンテージを得て、序盤で大きく順位を上げた。荒選手は17番手までポジションアップしたが、先行するペースが遅いマシンにより、Studie BMW M6のレースは膠着状態となり、チームは当初の予定を変更して、ルーティンのピットタイミングを早めて、荒選手を呼び込んだ。
セカンドスティントはヨルグ選手が担当した。ヨルグ選手も荒選手同様、2分2秒台の速いペースで担当の周回を消化し、スティント中に300クラスのクラッシュでセーフティーカーも導入されたが、チームの戦略に影響は無く、Studie BMW M6は52周目にルーティンのピット作業へ向かった。
サードスティントは今回のサードドライバーとして招聘した、現役DTMドライバーのアウグスト・ファルフス選手が担当した。ファルフス選手も、先の2人同様、素晴らしいペースで周回数を重ね、更にポジションを上げて行った。
ドライバーが一巡して、4度目のスティントは荒選手が担当した。このスティント中にも300クラスのクラッシュで、セーフティーカーが導入され、Studie BMW M6は解除後に隊列が整った時点で、ポジションを12位まで上げた。
109周目に荒選手はピットインし、再びヨルグ選手がマシンに乗り、コースへ向かった。5度目のスティントのヨルグ選手はタイヤに苦しむ展開になり、前後のマシンと一進一退のバトルを続け、実質12番手のポジションを渡すことなく、ラストスティント担当のファルフス選手にバトンを繋いだ。
ファルフス選手は2分1秒台後半から2秒台前半で周回数を消化した。途中、タイヤのドロップに苦しみ、後続車にオーバーテイクを許したが、上位マシンのトラブルもあり、最後尾30番からスタートのレースを、トップと同一周回の11位完走で終えた。
鈴木康昭 チーム代表兼監督
「長く苦しいレースでしたが、皆の持てる力をフルに出し切って獲得した完走11位。しかもトップと同一周回の結果には満足しています。現状の鈴鹿でのBOPが見直されない限り、ここでの勝利は難しいと思います。」
ヨルグ・ミュラー選手
「30位からスタートして、終始エアコンも機能せず、本当にタフなレースでした。しかし、チームのみんなも、チームメイトのファルフスもセイジも、諦めずにプッシュし続け、どんどん順位を上げて最終的には、11位でフィニッシュする事が出来ました。チームポイントも3つ取る事ができて、楽しいレースでした。」
荒聖治 選手
「11位まで順位を上げて終えることが出来ましたが、レース中に前のクルマを抜けない、抜くことが非常に難しい等、あまり自分達のペースで走る事が出来ない非常に苦しいレースだったと思います。残り2戦となったので、次のタイでも良いレースが出来る様、いろいろ見直して、全力で戦います。」
アウグスト・ファルフス選手
「この鈴鹿1000kmに戻って来られたことを嬉しく思っています。このチャンスをくれたチームボスのボブに感謝しています。素晴らしいチームメイト、ミュラー選手もとても良い仕事をして、ピットスタートから11位でフィニッシュ出来た事は良かったと思います。また来年、ここに戻って来たいと思います。またお会いしましょう!」