BMWグループ、35四半期連続で販売台数が増加

ミュンヘン発：

BMWグループは、上半期として過去最高の販売実績を記録した。今年の上半期の6か月間で、BMW、MINI、ロールス・ロイスの車両を合計1,242,507台（前年同期比1.8%増）販売した。また6月度の販売実績の238,920台（同2.7%増）も、同社の6月度の新記録となった。

 

BMWセールス＆ブランド担当取締役上級副社長のピーター・ノータは、次のように述べた。「6月度の好調なセールスにより当社は四半期として35期連続で販売台数の増加を記録しており、この傾向はこれからも続くと考えています。評価の高いXモデルに対する需要が多く、中国と南アフリカでのBMW X3の増産により対処する予定です。このため下半期にも引き続き増勢が期待されます。当社の電気自動車の人気が持続していることは大変喜ばしく、6月は電気自動車にとって過去最高の実績を記録しました。このことから、年末までには電気自動車の販売台数が14万台に達することも可能であると考えています」

 

BMW i、BMW iPerformance、MINI PHEVの6月度の販売台数は、全世界で合計13,806台となった。これは前年同月比47.6%の増加であり、またBMWグループの電気自動車の月間販売台数の最高記録である。年初来のBMWおよびMINIの電気自動車の累計販売台数は60,660台（42.5%増）に達し、プレミアム・エレクトロモビリティ・メーカーとしてのBMWグループの、世界における指導的地位を裏付けている。これについてピーター・ノータは、「私たちは様々な措置によって電気自動車を推進している市場での反応を注視しています。たとえばノルウェーで販売されたモデルの4分の1は電気自動車です。米国・カリフォルニアで販売されたBMW 5シリーズの3分の1がプラグイン・ハイブリッド車です」とコメントしている。BMW 5シリーズのプラグイン・ハイブリッド車（複合モード燃費：2.3～2.1 リッター/100 km、同消費電力：14.1～3.1 kWh/100 km、同CO₂排出量：52～47 g/km）の中国における現地生産開始に伴い、このBMWグループにとって世界最大の市場での電気自動車の上半期の販売台数は、前年同期比で5倍になった。今年に入ってからは、現在までに6,295台を販売している。他のいくつかの主要市場でも電気自動車の販売台数は上半期も大きく伸ばしており、例えば米国では12,015台（51.3%増）、英国では8,823台（41.4%増）であった。

 

BMWブランドの月間販売台数は、6月度として初めて20万台を超え、前年同月比で4.0%増の200,610台となった。今年の上半期における全世界での累積販売台数は、昨年同期比2.0%増の1,059,296台であった。この販売増加には、すべての主要市場が寄与している。多くのモデルの中でもこの累積販売増加に寄与したのは、BMW 1シリーズ（98,396台、7.2%増）、BMW X1（152,866台、11.8%増）、BMW 5シリーズ（191,185台、14.9%増）である。BMW X3の6月度の販売台数は、供給体制の強化により24.6%増加して17,584台となった。

 

MINIブランドの上半期の世界における販売台数は181,430台（0.1%増）で、高水準を記録した昨年度に並ぶ数字であった。6月度のMINIの販売台数は3.8%減少して37,955台であった。

 

ロールス・ロイス・モーター・カーズの上半期の販売台数は、前年同期比13.1%増の1,781台であった。ロールス・ロイスは、各モデルとも中国での需要が上向いており、その他大部分の市場でも高い需要が継続している。ただし、中東の市況は依然として不安定である。新型ファントムの売れ行きは好調であり、ドーン、ゴースト、レイスのブラック・バッジ仕様の需要も期待を上回るものがあった。5月には新しいロールス・ロイス・カリナンが成功裡にデビューを飾り、既に来年まで予約待ちの状態にある。この新しい全地形対応モデルの最初の納車は、2019年第1四半期に予定されている。

 

BMWモデルの新試験法WLTPへの切り替えは予定どおり進捗し、ほぼ完了に至っている。さらに、2019年1月1日施行予定の欧州排出ガス基準Euro 6d-TEMPに、すでに約190種のモデルが適合している。これらのモデルには、ガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジン搭載車に加え、BMW iおよびBMW iPerformance、さらにBMW Mモデルも含まれる。「ヨーロッパのお客様には、WLTPによる型式認定だけでなくEuro 6d-TEMP規格にも適合する多様なモデルを提供できます」とピーター・ノータは述べている。

 

BMW Motorradのプレミアム・モーターサイクルおよびマキシ・スクーターの上半期の販売台数は、高水準だった前年同期に迫る数値となった。年初来の累計販売台数は86,975台で、前年同期比1.6%の減少である。BMW Motorradは、2018年にモデル・ラインナップを大幅に刷新し、新型モデル9種を投入した。これに伴う生産設備の改修が販売台数に影響した。BMW Motorradは従来と同じく通年での販売台数増加を目指している。

 

BMW および MINI の地域／市場別のセールス概要

BMWグループの上半期の好調なセールスには、3つの主要販売地域すべてが寄与している。

欧州地域では、多くの市場で好調なセールスを実現し、さらに英国、ベルギー、オーストリアなど幾つかの国ではBMWが最も人気のあるプレミアム・ブランドとなっている。

南北アメリカ大陸地域でも、販売台数は増加している。同地域のすべての市場で上半期の販売台数の増加が見られる。メキシコなどのラテン・アメリカ諸国では、BMWが今年の指導的プレミアム・ビークルとなっている。

アジア地域でも、上半期の販売台数は増加している。韓国、インドなどの重要な市場で2桁の増加率が記録された。

 

 

	2018 年 6 月	対前年同期比 %	2018 年 1 ～ 6 月	対前年同期比 %
欧州	115,183	+5.9	561,683	+1.2
- ドイツ *	30,733	+10.9	157,236	+0.6
- 英国	33,424	+16.8	124,075	-1.0
アジア	74,809	-0.8	423,148	+1.9
- 中国本土	50,931	+0.7	299,801	+2.2
- 韓国	5,929	-8.1	38,172	+13.4
南北アメリカ大陸	42,754	+0.8	225,471	+3.9
- 米国	33,553	+0.5	176,022	+2.8
- メキシコ / 中南米	4,847	+7.0	25,936	+12.2

*暫定登録数

 

BMW グループの 2018 年上半期の累計販売台数

 

	2018 年 6 月	対前年同期比 %	2018 年 1 ～ 6 月	対前年同期比 %
BMW グループ自動車	238,920	+2.7	1,242,507	+1.8
BMW	200,610	+4.0	1,059,296	+2.0
MINI	37,955	-3.8	181,430	+0.1
BMW グループ電気自動車 *	13,806	+47.6	60,660	+42.5
ロールス・ロイス	355	+16.8	1,781	+13.1
BMW Motorrad	16,968	-1.7	86,975	-1.6

*BMW i、BMW iPerformance、MINI Electric