ジャック・ヴィルヌーブが来期BMWザウバーF1チームから参戦

ミュンヘン/ヒンウィル発
ジャック・ヴィルヌーブが来期、ニック・ハイドフェルドと共にBMWザウバーF1チームから参戦することが正式に決定しました。

BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、「昨シーズン終盤のジャックのパフォーマンスレベルを間近で観察していました。前ワールド・チャンピオンとはい
え、レースから離れてしまえば復帰は難しく、初日は相手になりませんでしたが、非常に厳しいシリーズ前半が過ぎて後半になってから、彼はチームメイトと着実に密接になって
いきました。我々は、ジャックがBMWザウバーF1チームをより強くしてくれることを信じて疑いません」と述べています。

ヴィルヌーブは、「1999年から2004年まで、新しいチームを設立することの難しさと複雑さをじかに体験しました。しかし、私は挑戦を恐れたことは一度もありません。
ザウバー自体も良いチームですし、BMWという後ろ盾もあります。私はBMWザウバーF1チームの成功のために、出来る限りの貢献をします」と述べています。彼は現在スイ
スのビラース在住で、12月8日にヘレスで行われる最初のテスティング・セッションから新しいチームで仕事を開始します。

シリーズデビュー前においても、デビューを果たしてからも、ヴィルヌーブは誰よりも速くF1のワールド・チャンピオンになりました。1996年（ルーキー年）には、当時の
ウィリアムズ・ルノーのチームメイト、デーモン・ヒルの次点、カナダ人として通算成績第2位になりました。その翌年にはミヒャエル・シューマッハとの攻防を制し、1位と
なってチームのタイトルを獲得したのです。

2005年6月22日付けで、BMWはザウバーの持ち株の大多数を取得し、2006年からBMWとしてF1レースに参加することを公式に発表しました。9月16日にはニッ
ク・ハイドフェルドの契約が発表され、11月14日には公式チーム名とチームの要職であるテクニカル・ディレクターとしてウィリー・ランフ（ヒンウィルのシャシー担当）と
ハインツ・パッシェン（ミュンヘンのパワートレイン担当）が発表されました。11月24日にはペトロナスとのメインスポンサー契約が発表されました。

ザウバーC24B用の暫定シャシー（BMW P86 V8エンジン用に改良）のテストは、11月28日に行われました。同時に、ミュンヘンとヒンウィルではV8エンジンと
2006シャシーの開発が続けられています。