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BMW Groupの革新的な塗装技術 Group初、MINIオックスフォード工場に導入
Mon Jul 10 12:00:00 CEST 2006 プレスリリース
ミュンヘン/オックスフォード発(7月7日):このたびBMW Groupは、MINIオックスフォード工場に革新的な塗装技術を導入しました。IPP(統合塗装処理)と呼ばれる非常に効率的なシステムは、BMW Groupが誇る高品質の塗装基準を満たしつつ、長期にわたるエネルギー削減及びボディーシェルのVOC排出量削減が可能となります。さらにIPPの導入により、オックスフォード工場の年間生産台数を最大24万台に拡大することが可能となります。
プレス担当者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
電話番号: +81-3-6259-8017
Fax: +81-3-6259-8009
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著者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
ミュンヘン/オックスフォード発(7月7日):このたびBMW Groupは、MINIオックスフォード工場に革新的な塗装技術を導入しました。IPP(統合塗装処理)と
呼ばれる非常に効率的なシステムは、BMW Groupが誇る高品質の塗装基準を満たしつつ、長期にわたるエネルギー削減及びボディーシェルのVOC排出量削減が可能とな
ります。さらにIPPの導入により、オックスフォード工場の年間生産台数を最大24万台に拡大することが可能となります。
IPPは従来の下塗り工程やオーブン過熱による塗装膜形成工程が必要ありません。下塗り工程に代わるのは、新しく開発された2層のベースコートです。2層の"ウェット・オ
ン・ウェット"塗装工程では、第1のベースコートが下塗りの役割を果たし、第2のベースコートが色、効果、深みなどといった視覚的特性をカバーします。そして従来通りベー
スコートの上にはトップコートが用いられます。このように新しいIPPシステムは、視覚的にも耐久性においても従来の塗装処理と同様の高品質を保っています。
BMW Groupの車体塗装シェル技術部門のトップ、ゲルハルト・ブリュッコムは、「IPPは開発段階で広範囲にわたる分析及び試験を受けました。我々の製品が誇る視覚
的かつ機能的に高品質の規準に適合しており、長期にわたってその品質は保証されています」と述べています。
IPPの導入は塗装工程を効率化させると同時に、溶剤型の下地用塗料を使用しないためBMW Groupの環境目標達成に向けての推進力となります。IPPを採用すること
により、オックスフォード工場の塗装部門では10%をはるかに上回るエネルギー及びVOCが削減されます。
BMW Groupオックスフォード工場のマネージング・ディレクター、アントン・ハイス博士は、「IPP導入のおかげで、下塗り工程のためのスペースや設備に代わって迅
速かつ効率的に新たなベースコートのラインを設置することができました。この変更に伴う生産の混乱は、数週間で抑えられました。新しいベースコートのラインが設置されたこ
とで、中期的な生産台数は約24万台まで増産することが可能となります」と述べています。
今回の新しい技術の導入及びオックスフォード工場の塗装部門への新たな塗装ライン設置は、BMW Groupが昨年2月に発表したMINI生産工場に対する1億ポンド以上
の投資の一環として行われました。2001年から生産が開始されたMINIに対する需要は当初の予想をはるかに超え、工場は現在も24時間稼働しています。アントン・ハイ
ス博士は、「塗装部門を一新してIPPを導入する理想的なタイミングでした」と述べています。
MINI専用の生産工場であるオックスフォード工場は、BMW Groupの生産ネットワークの中で今回初めて新しい塗装工程を導入しました。2006年5月には全ての色
の切り替えが完了しています。
その他のBMW Group生産工場に関しては、塗装工程内で交換や修理が必要になった時点で、ケースバイケースでIPPの導入が検討されます。