BMWグループがトップ人事を発表。監査役会が、現取締役会メンバーから新会長を選任。同時に新メンバー2名を選任。

ミュンヘン発――BMW社の監査役会は、本日開催された監査役会会議において、同社の将来を決定付ける数多くの決定を行いました。その中で、現在、取締役会メンバーを務め
るノルベルト・ライトホーファー（50歳）を取締役会会長に選任し、現在会長を務めるヘルムート・パンケ（59歳）から2006年9月1日付けで会長職を引き継ぐことを決
議しました。

また、監査役会はフランク＝ペーター・アーント（50歳）を、ライトホーファーの後任として、生産担当取締役に新たに選任しました。アーントは現在、BMWディンゴルフィ
ン工場の総責任者を務めています。加えて監査役会は、クラウス・ドレーガー（49歳）を2006年11月1日付をもって取締役に選任する人事も決議しています。ドレーガー
は、11月1日付でブルクハルト・ゲッシェル（60歳）が現在務めている、研究開発及び購買担当取締役を引き継ぎます。ドレーガーは現在、開発部門において5、6、7シ
リーズの開発責任者を務めています。

監査役会会議終了後、同会会長のヨアヒム・ミルベルグは次のように述べています。「本日監査役会が下した決定は、BMWグループの長期的なマネージメントをより強固にする
ものです。新たなメンバーを加えた取締役会は、経営の継続性を確固たるものにし、BMWグループの長期的な発展に貢献してくれるでしょう。なお、監査役会と、BMWグルー
プの社員一同は、パンケ氏のこれまでの会社に対する貢献に対し、尊敬の念を表すると同時に最大の謝辞を贈りたいと思います」ヘルムート・パンケはBMWグループに通算で
24年間勤務しました。取締役には1996年に就任し、2002年からは取締役会会長を務めています。

ライトホーファーは現在、取締役会で生産を担当しています。2000年に取締役に就任した同氏は、それ以前には南アフリカのロスリン工場総責任者、アメリカのスパータン
バーグ工場総責任者などの要職を務めてきました。同氏は1987年にBMW社に入社しています。

パンケは2002年に開催された株主総会で取締役会会長に着任しています。このとき同時に、当時、取締役会会長だったヨアヒム・ミルベルグは監査役会会長に就任しました。
取締役会会長の前に、経営企画・戦略立案を担当していたパンケ氏は、当時BMWグループが推進していた海外での事業展開を加速させました。アメリカ・サウスカロライナ州の
スパータンバーグ工場の立ち上げは当時のパンケの功績のひとつです。1993年にはBMW (US) ホールディング社のトップに着任しています。取締役会会長に就任して
からは、自らが陣頭指揮をとる形で2004年には中国・瀋陽にブリリアンス・チャイナ・オートモーティブ・ホールディングとの合弁事業を立ち上げました。その後もインドで
来年スタートする生産事業を立ち上げる道筋をつけています。今日、BMWグループは生産拠点を12カ国に有し、販売子会社を37カ国に設置しています。また、BMW、
MINI、ロールス・ロイスは140カ国で販売されています。このことからBMWグループは現在、プレミアム乗用車メーカーとして、最も多くの国々で販売している企業のひ
とつです。このような国際化によって、ドイツでも有数の雇用主に成長しており、2001年から現在までの間に9,000人の新規雇用をドイツにおいて生み出し、世界中では
10万5,800人もの従業員を擁しています。同時期に世界での販売台数は約100万台から133万台にまで拡大し、モーターサイクルの販売台数は8万5,000台から
9万7,500台へと増加しました。2006年度には、グループ過去最高となる税引き前利益40億ユーロを目標に掲げ、自動車業界で最も利益率の高い企業へと邁進していま
す。

ブルクハルト・ゲッシェルは1978年からBMW社に入社。研究開発部門でさまざまな要職を勤めた後、2000年に取締役に就任し、現在まで研究開発及び購買担当を務めて
きました。ヨアヒム・ミルベルグ監査役会会長はゲッシェル氏のBMWグループでの貢献に対し次のように謝意を述べています。「ゲッシェル氏はモーターサイクル、エンジン、
車両開発の分野において多大なる貢献をしてくださいました。取締役会はここ数年、過去に例の無いほど広範囲な製品・市場攻勢を成功に導いてきました」

2006年11月現在のBMW社取締役会は以下の通りとなります。

会長 ： ノルベルト・ライトホーファー
生産担当 ： フランク＝ペーター・アーント
人事及び労務担当 ： エルンスト・バウマン
研究開発及び購買担当 ： クラウス・ドレーガー
販売及びマーケティング担当 ： ミヒャエル・ガナル
財務担当 ： シュテファン・クラウゼ