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PressClub Japan · 記事.

BMW AG本社がリニューアル

ミュンヘン発:伝説的な建造物が、再び輝きを放ちます―― "フォーシリンダー"ビル、BMWミュージアム、低層ビル、駐車場から成るBMWの本社屋周辺が、28ヵ月の改装期間を経て2度目のオープンを迎えます。改装工事は2004年4月から行われ、22階建てのビルと低層ビルの内部が全て新しくなりました。改装期間中、1,500人の従業員は周辺のビルに一時的に移っていましたが、全員が"フォーシリンダー"ビルに再び戻ることで、この壮大なプロジェクトが遂に終わりを迎えます。また、印象的な"お椀"の形をしたBMWミュージアムはコンセプトを一新し、さらにスペースを広げて2007年夏にリニューアルオープンする予定です。

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Yosuke Shiroshita
BMW グループ

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著者.

Yosuke Shiroshita
BMW グループ

ミュンヘン発:伝説的な建造物が、再び輝きを放ちます―― "フォーシリンダー"ビル、BMWミュージアム、低層ビル、駐車場から成るBMWの本社屋周辺が、28ヵ月の改
装期間を経て2度目のオープンを迎えます。改装工事は2004年4月から行われ、22階建てのビルと低層ビルの内部が全て新しくなりました。改装期間中、1,500人の従
業員は周辺のビルに一時的に移っていましたが、全員が"フォーシリンダー"ビルに再び戻ることで、この壮大なプロジェクトが遂に終わりを迎えます。また、印象的な"お椀"
の形をしたBMWミュージアムはコンセプトを一新し、さらにスペースを広げて2007年夏にリニューアルオープンします。

オーストリアの建築学教授、カール・シュヴァンツァーが1973年に設計した本社屋は、当時でも革新的かつ幻想的な建造物でした。彼のデザインは大胆で、上から釣り下げら
れたような"フォーシリンダー"の構造は、オフィス建築として非常に画期的でした。油圧リフトで持ち上げられたフロアは、コア(中心部)に沿って釣り上げられました。築
30年が経過しても外観は近代的ですが、現在の技術的規準に合致するために内部を全て取り壊して改装する必要がありました。BMW Groupの建築及びテクニカル・プロ
ジェクトマネージャーのクリスタ・エメネガーは、「防火設備は近年大幅に変わっています」と説明しています。

今回の改装計画は、ドイツの参議院があるベルリンのプルシアン・マンションの改装や、フランクフルトのメインタワーといった高層建築を手掛けたことで有名なASP
Schweger Assoziierte Gesamtplanung社のハンブルグ建築事務所が担当しました。BMW Groupのプロジェクトの基本方針は、エネル
ギー及び資源の節約です。ピーター・シュウェーガー教授は、「シュヴァンツァー教授の設計は、技術的な最高傑作です。我々はそれに手を加え、最新のものにしました。建物が
持つ個性を踏まえて、近代化させたのです」と述べています。改装にあたり、設計者が残してくれた遺産を慎重に扱うことが最優先事項でした。

今回の近代化は、例えて言うなら顔の皺取りと言うよりも、生きた細胞の治癒です。環境保全命令により、建物外側にある、大阪で製作された銀色に輝くアルミニウム素材はク
リーニングのみでそのまま残されました。建物内側は、空調及び冷暖房システム、エレベーター、備品、電力供給を全て取り外し、床も天井もコンクリート剥き出しの状態にされ
ました。33万㎥にも及ぶ密閉空間、計5万3千㎡の有効面積が一新されました。環境保護のために処分された機材は1万4千トンにも及びました。BMWでは環境に配慮したオ
フィスを採用しています。

今回のような異例の改装には、"出来合い"ではない恒久策が必要でした。例えば、各フロアの積載量は絶対的な精度で計算されています。全体の荷重は改装前と同じでなければ
ならないため、取り外した備品類の重量も全て計測されました。クリスタ・エメネガーによると、28ヵ月にも及ぶ"クリエイティブ・チャレンジ"の中でも最も刺激的だったの
は、"フォーシリンダー"ビルの最上部の梁に十字の被覆加工を施すことでした。鋼鉄で補強されたコンクリートの釣り上げ部分(耐荷重性構造の心臓部)を天気の影響から守る
ために、カーブをつけたアルミニウムシェルですっぽり覆いました。オーストリアのメーカーが各棟それぞれに装置を製作し、特別な溶接ロボットも開発しました。そして高さ
158mのジブ・クレーンによって、高さ99.5mの最上部に各装置が釣り上げられました。

また本社の窓、2,302枚は全て交換されました。1970年代当時の最高の設備であった大規模な空調システムを採用したため、窓の開閉は考慮されていませんでしたが、現
在では各フロアの窓が3枚ごとに自動で開閉し、ブラインドも日光や天気に合わせて開閉します。これは"年次プログラム"で電子的に制御されています。今回の改装の随所に、
このようなBMW Groupのために特別に開発された新技術が見られます。

シュヴァンツァー教授が提唱した、各個人のブースが近距離にある円形状のフロアは、オープンなオフィスの原則に則ってそのまま残されました。ただし実用的な機能は最適化さ
れ、業務の流れもより効率的になりました。透明性、それこそが今回の改装の指針となっています。最新デザインのオフィス家具は、白と上品なグレーに統一されています。
BMWブランドのCIである美しさ、ダイナミクス、そして技術的な完成度がBMW Group本社の内部でも燦然と輝いています。

BMW Groupは、28ヵ月に及ぶ今回の改装プロジェクトで合計130社の協力を得ました。本社への引越しが完了するのは8月中旬の予定です。

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