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BMWモトラッドがネック・ブレース・システムを公開
Thu Nov 16 12:00:00 CET 2006 プレスリリース
ミュンヘン発(2006年11月14日発表):世界的モーターサイクル・メーカーのBMWモトラッドは、綿密な研究とテストから革新的な安全システムであるネック・ブレース・システムを2007年のモーターサイクル・シーズン開幕にあわせ導入します。ケルンで開催される2006インター・モトで初めて一般にお披露目される予定です。BMWモトラッドのネック・ブレース・システムは、ミラノで開催のEICMAモーターサイクル・ショーで来場した関係者から非常に高い関心がありました。
プレス担当者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
電話番号: +81-3-6259-8017
Fax: +81-3-6259-8009
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著者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
ミュンヘン発(2006年11月14日発表):世界的モーターサイクル・メーカーのBMWモトラッドは、綿密な研究とテストから革新的な安全システムであるネック・ブレー
ス・システムを2007年のモーターサイクル・シーズン開幕にあわせ導入します。ケルンで開催される2006インター・モトで初めて一般にお披露目される予定です。
BMWモトラッドのネック・ブレース・システムは、ミラノで開催のEICMAモーターサイクル・ショーで来場した関係者から非常に高い関心がありました。
ヘルメットや様々なプロテクターは、モーターサイクルに乗車する時や他の多くのスポーツの重要なアイテムとして広く一般的には認められています。しかし、クビの周囲は重要
な部位ではありますが、今までは安全に関しては無防備な状態でした。統計的にみれば他の部分の怪我とは対照的にこのクビ周辺部位が事故によって誘発された怪我というのは比
較的少ないのですが、しかしクビの怪我、損傷が起こったときにはその損傷度合いはライダーにとってはとても大きなリスク、深刻な状況とになります。そのため今後BMWモト
ラッドはこの安全の隙間を埋めることが可能であり、有名な研究者によっても認められたセーフティー・コンセプトであるネック・ブレース・システムを提供していきます。
KTM、事故研究者、生体力学の研究者、外科医から成り立つ一連の専門家チーム、そしてこの防護システムの開発者であり、この分野の第一人者である南アフリカ人の医者クリ
ス・リート博士らと共に、BMWモトラッドはネック・ブレース・システムの開発を積極的におこないました。目的は激しい落下の際に頸椎と鎖骨上部のクビ周辺の怪我の危険性
を減らすことです。
ネック・ブレース・システムは、カーボン、ケブラー、ガラス繊維強化プラスチックで軽量に出来ており、部位によっては感触が良い柔らかい層によって覆われています。
ライダーは襟のように首のまわりにネック・ブレース・システムを装着します。そしてクイック・キャッチが簡単な装着、調整を確実にします。ネック・ブレース・システムはヘ
ルメットとライダーの肩を連結するようにするのではなく、むしろライダーの上体に乗せるような感じです。そして、着用者が頭を正面、後部または側方へ動かすとすぐに、その
安全効果を確認することができます。そのような場合、ライダーは通常の可動範囲内ではクビを動かすことが自由に可能ですが、頭を一定以上に過剰に動かす(前に倒す、後ろに
そらす、横を向く、横に倒すなど)では可動範囲が制約されます。脊柱に作用するヘルメットの方向から受ける(軸方向の)力から生じる怪我は、ネック・ブレースによって最小
限に低減されます。
ラリー・スポーツやエンドューロ(オフロード・バイク)のために開発されたネック・ブレース・システムはBMWモトラッドとKTMのワークス・ドライバーによって、開発の
プロセスに沿った慎重なテストを数ヶ月間実施しました。ネック・ブレース・システムを装着したクリス・ファイファーはBMW Motorradに乗り2006年の
Erzberg Rodeoでトップ10入りを果たしました。
もう一つ例を挙げれば、この安全システムは現在ストリート・レースでも使用されており、南アフリカのスーパー・バイク・チャンピオン・シップでもその優れた実効性が証明さ
れています。
ネック・ブレース・システムは、スポーツ・ライディング、そして日常的なモーターサイクルの使用において受動的安全性への貢献にとても重要といえます。
ネック・ブレース・システムの価格は、現在未定です。