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高性能パワフル・エンジン:BMW M社がV10エンジン累計20,000基生産達成:
Thu Nov 16 16:00:00 CET 2006 プレスリリース
ミュンヘン発(2006年11月14日発表): 507馬力の出力を発生させ、際立った性能を誇るBMW M5、M6用のエンジンの生産累計が、発売よりたった2年間で20,000基に達しました。高性能エンジンの記念すべき20,000基目は、数日前にミュンヘンにあるBMW工場の特別エンジン組み立てラインで生産されました。2005年に生産が開始されたこのV10エンジンは国際的に有名な「エンジン・オブ・ザ・イヤー」賞を7つも獲得しています。
ミュンヘン発(2006年11月14日発表): 507馬力の出力を発生させ、際立った性能を誇るBMW M5、M6用のエンジンの生産累計が、発売よりたった2年間で
20,000基に達しました。高性能エンジンの記念すべき20,000基目は、数日前にミュンヘンにあるBMW工場の特別エンジン組み立てラインで生産されました。
2005年に生産が開始されたこのV10エンジンは国際的に有名な「エンジン・オブ・ザ・イヤー」賞を7つも獲得しています。
2006年シーズンにレギュレーションが変更されるまで、エンジン出力が最高クラスのモーター・レースの世界峰といわれるフォーミュラ・ワンのBMW V10エンジンが
ベースとなっており、このエンジンは驚異的な特性と仕様を誇ります。
しかしBMW M5、M6のこのV10エンジンは、レース用のエンジンと同じシリンダー数というだけでなく、高回転コンセプトをも共有します。これは数少ない自動車メー
カーだけが達成出来得るもので、この高回転型のエンジン特性、高性能自然吸気エンジンはBMW M社によって製造されています。
この驚異的なエンジンの技術的特徴は、10気筒、排気量5リッター、373kWまたは507馬力の出力、520Nmの最大トルク、そして8,250rpmの最高エンジン回
転数です。これらは紙上のデータではありません、これらの数値は実際に本当に体験可能なのです。BMW M社のMモデルであるM5、M6、M6カブリオレの時速0kmから
100kmまでの加速はわずか5秒以内です。
BMW M社の高回転コンセプトである、より多くの出力をエンジンの高回転から得る、というのは昔からの理想的戦略でした。しかし、V10エンジンへ移行しエンジン回転域
を広げるというのは、材質的なことや技術的問題も多くあり、生産技術からの観点からは困難であると考えられていました。
クランクシャフトは1分間に8,000回転し、フォーミュラ・ワンのエンジンのピストンとほとんど同じように、10個のピストンの各々の速度は、毎秒20メートルにも達し
ます。しかし、モーター・レースにおいては一定時間の耐久力のみが求められるのに対して、M エンジンは自動車のライフサイクル中で、あらゆる気候の中で、あらゆる道路状
況で、そして全ての運転スタイルのすべてにおいて性能を維持しなければなりません。
このエンジンの優れた技術的特徴として、ねじれ剛性に優れたベッドプレート構造、重量の最適化された完全なスリッパーピストン、均一な温度管理のクロス・フロー・クーリン
グ・コンセプトのアルミニウム製シリンダーヘッド等です。またこのエンジンにも可変カムシャフト制御システムであるダブルVANOS、レーシン・カーと同様のシリンダー
個々に独立したスロットル・バタフライ、強力な横方向のG(加速度)を受けても確実なオイル供給が可能なシステムなども備わっています。
最後に、この高性能V10エンジン用のエンジン・マネージメント・システムは、BMW M社のエンジニアによって開発されており、BMW M社の得意とする領域でもありま
す。システムの最新32ビットプロセッサーは、別々のシリンダー各々の点火タイミング、噴射タイミングと量などを計算し、毎秒2億以上の計算処理をすることが可能です。