BMW、米国環境保護庁が選ぶ"エネルギー・パートナー・オブ・ザ・イヤー"に輝く

2007年1月24日発： BMW Manufacturing社およびパートナー企業のDürr Systems社の両社が、米国環境保護庁（EPA）が選ぶ埋立地のメ
タンガス利用プログラム（LMOP）の"エネルギー・パートナー・オブ・ザ・イヤー"の栄冠に輝きました。授賞式は、本日ボルチモアで開催された第10回LMOPカンファ
レンス＆プロジェクトEXPOで行われました。プラント・エンジニアリング誌の2006年"最優秀プラント"に選ばれてからわずか2週間での快挙となりました。

北米パルメット埋立地からメタンガスを採取してBMWの塗装工場の電力に再利用するという、壮大なエネルギー・プロジェクトに対する評価が受賞の理由となりました。
Dürr社は、BMWの塗装工場建設を請け負いました。

これまで使われなかった埋立地からのメタンガスをエネルギーとして使用することで、BMWは約6万トンもの二酸化炭素（温室効果ガス）の排出を削減し、年間1万5千世帯の
熱使用量に相当するエネルギーを回収することができました。埋立地は、アメリカで最も大きな人工的メタン源となっています。廃棄物が分解する過程でメタンが発生し、それが
空気中に放出されると温室効果ガスとなって大気汚染に直結します。

現在BMW Manufacturingで使用されているエネルギーの63％がこの再利用資源で、年間100万ドルもの光熱費を節約しています。メタンガスを再利用するこ
とで、車で地球を4,300周または1億マイル以上走行するのと同等の温室効果ガスを削減できるのです。

BMW Manufacturingの環境部門マネージャー、ブリッグス・ハミルトン氏は「我々の3大方針は革新、環境保護、そして良き企業市民であることです。これは関
係者全員にとって実に建設的であり、プロジェクトにとっても否定的な面はありません。このプロジェクトは、これまで我々が捨てていたエネルギーで工場の電気と熱をまかなう
ので、排出量を削減して環境や地域社会の保全に寄与しています」と述べています。

Dürr 社取締役会会長、ラルフ・ディーター氏は「再利用燃料を使用することで、Dürr塗装工場の経済的・生態学的足跡（エコロジカル・フットプリント）が大幅に削減
されています。こういったプロジェクトで天然資源を次の世代に引き継ぎ、最先端のエネルギー効率法を提供し続けることが我々の義務であり責任だと考えています」と述べてい
ます。

2002年、BMW Manufacturingでは自動車メーカーとしては初めて自社工場で埋立地からのメタンガスをエネルギーとして再利用することを発表し、国際的に
高い評価を得ました。これにより埋立地から工場まで史上最長となる9.5マイル（約15km）のパイプラインを建設し、システムは2003年2月に稼動しました。

Dürr Groupは、自動車生産における製品、システム、サービスの世界的なサプライヤーです。幅広い製品およびサービスにより、車両生産において重要な役割を担って
います。また塗装工場および最終組立工場の設計および建設も行っています。さらにエンジンやトランスミッション製造過程の洗浄・ろ過システムや自動車コンポーネントの診
断・平衡システムも手がけています。売り上げの約90％は、自動車メーカーおよびサプライヤーとの取引です。他にも機械、化学、製薬、コーティング、航空業界もDürr社
の主要取引先です。

BMW Manufacturing社は、ドイツのミュンヘンに拠点を置くBMW Groupの子会社であり、X5、Z4 Roadster、Z4 M
Roadster、Z4 Coupe、Z4 M Coupeの生産を担当しています。ウェブサイトのアドレスは、www.bmwusfactory.comです。アメリ
カ、カナダ、ラテンアメリカにおける営業、マーケティングおよびファイナンシャル・サービス活動を展開し、サウスカロライナ州には生産工場、カリフォルニア州にはデザイン
会社を有しています。