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BMW Z4 プレスキット
Sat Mar 01 12:00:00 CET 2003 プレスキット
BMW Z4 は本気のクルマです。BMWのロードスターは、見た目だけでなく走りがどうであるかが重要なのです。Z4は、鑑識眼の高いドライバーに向けた純粋なクルマとして、そのスリルに満ちたドライビングを通じてあらゆる感性に訴えかけます。それはBMWの新しいデザイン ワークの一面を示すだけでなく、多くの部分で新しいロードスターの基準を確立します。自信に溢れ、パワフルで、スポーティーで、そして美しいZ4。このクルマは、その極めて正確で安全なハンドリングを通じて、比類ない最高レベルの駆けぬける歓びをもたらします。
1. ニュー BMW Z4(ショート ストーリー) 2. ニュー BMW Z4 (フル ストーリー) 3. ニュー BMW Z4 の生産 4. スポーティな BMW 2 シーターの歴史 5. データ シート 6. エクステリアおよびインテリア寸法 7. エンジン性能曲線図
BMW Z4 は本気のクルマです。BMWのロードスターは、見た目だけでなく走りがどうであるかが重要なのです。Z4は、鑑識眼の高いドライバーに向けた純粋なクルマと
して、そのスリルに満ちたドライビングを通じてあらゆる感性に訴えかけます。それはBMWの新しいデザイン ワークの一面を示すだけでなく、多くの部分で新しいロードス
ターの基準を確立します。自信に溢れ、パワフルで、スポーティーで、そして美しいZ4。このクルマは、その極めて正確で安全なハンドリングを通じて、比類ない最高レベルの
駆けぬける歓びをもたらします。
BMWの新しい2シーターは、最高出力 170 kW(231 PS)を発生する直列 6 気筒エンジンと 6 速マニュアル トランスミッションが組み合わされた
BMW Z4 3.0i 、および最高出力 141 kW(192 PS)の直列 6 気筒エンジンに 5 速マニュアル トランスミッションを組み合わせた BMW
Z4 2.5i の 2 つのモデルがデビューします。この 2 モデルは、2002 年秋にまず米国市場に、続いて 2003 年春にはヨーロッパ市場に投入される予定
です。
デザイン: さまざまなシェイプが織り成す独特のプロポーション
この姿だけを見ても、Z4 の非凡さは明らかです。長く優雅に伸びるエンジン フード、ドライバーとパッセンジャーを包み込む快適なコックピット、短く、迫力のあるリア
エンド。最近、同じようなサイズのロードスターは、ほとんど他にはありません。2495 mm のホィールベースと 1781 mm の全幅がこのクラスの新しい基準を確
立する一方で、4091 mm の全長がスポーティさとコンパクトさの両面を確立します。その成果が、フロントとリアともにショート オーバーハングの、ぜい肉が一切な
い、確実に路面を捉えることのできる真のアスリートです。
Z4 には 2 本のウエストラインがあります。下側のウエストラインは、エンジン フードからいったん下降してドアを横切り、次に上昇します。このラインがパワフルで自
信に溢れた印象を演出するとともに、かつてのクラシック ロードスターを彷彿とさせ、この 2 シーターに見紛うことのないキャラクターを与えています。反対に、上側のウ
エストラインは、エンジン フードの先端からリアまで力強いアーチ状に伸びています。ドアのラインは、わずかな角度を持って上昇しながらリアへと向かい、エキサイティング
で魅力的なルックスを演出します。
このデザインは本当にユニークです。表面、エッジ部分、丸みを帯びたコーナー部分、および人工的に見える凹部が互いに影響し合い、立体的な造形が強烈に交錯して、ひときわ
印象に残ります。その結果、特徴的なラインと陰影が、再び BMW Z4 の特別なプロポーションを強調します。
特別なルーフ格納機構
Z4 は、特別な格納機構を持つルーフを備えた、世界初の BMW 製オープン エア モデルです。この格納メカニズムは非常にコンパクトです。ルーフの最先端はカバーの
ようにソフト トップの上を覆い、ボディ ラインと同じ高さに収まります。その結果、Z4 にはトノ カバーもルーフ カバーも必要ないのです。BMW の新型 2 シー
ターなら、全自動ルーフ開閉機能がオプション装備された、世界で唯一のロードスターを選択することが可能です。
ドライブトレイン: 国際エンジン コンテストで勝利した直 6 エンジン
BMW Z4 は、栄誉あるパワー ユニットを搭載して市場に導入されます。
BMW の直列 6 気筒エンジンは、今年も国際エンジン コンテストで再び優勝の栄誉に輝きました。この 2 シーターには、最高出力 141 kW(192 PS)
/6000 rpm を発生する 2.5 リットル エンジンと、170 kW(231 PS)/5900 rpm を発生する 3.0 リットル エンジンの、2 種類
のクラス最高のパワー ユニットが搭載されます。したがってその走りは、あらゆる局面でスポーツ カーの名に恥じないパフォーマンスを発揮します。0-100 km/h
までの加速性能はそれぞれ 7.0 秒と 5.9 秒、最高速度はそれぞれ 235 km/h と 250 km/h を記録しています。
パワー ボタン: ダイナミック ドライブ コントロール(DDC)
BMW Z4 には、情熱的なドライバーのために、極めて特殊なボタンが装備されています。ドライバーの命令に基づいて、もっと大きな「パワー」をエンジンに与えることが
できるボタンです。オプションとして装備可能なダイナミック ドライブ コントロール(DDC)は、エンジン マネージメントに働きかけて、おなじみのスポーツ モードよ
りもさらに早いタイミングでエンジンの最高出力を引き出し、アクセル ペダルの操作に遅れをとらない、より一層ダイナミックでスポーティーな走りを可能にします。このよう
にエンジン レスポンスが向上したことを受けて、ステアリングも大幅にダイレクト、かつスポーティーな設定となっています。これは車速に応じたサーボ アシスト(ステアリ
ング補助力)が得られるよう、電子制御式パワー ステアリング(EPS)に組み込まれた、従来よりもスポーティーでダイナミックな制御特性マップによるものです。オプショ
ンのシーケンシャル マニュアル ギアボックス(SMG)またはオートマチック トランスミッション搭載車の場合、DDC システムはさらに高速までシフト タイミングを
引き伸ばし、シフト チェンジも通常より早くなります。
新機能: 電子制御式パワー ステアリング(EPS)
Z4 にはBMWでは初めて、油圧式に代わって電動式のパワー ステアリングが装備されました。ソフトウェアによってステアリングを制御することで、EPS は非常に高い
レベルでステアリング特性の柔軟性を実現し、ステアリング ダンパーの効果とドライバーへのフィードバックを最適に調和させています。従来の油圧式ステアリング システム
とは違い、EPS システムには、ステアリング ホィールを回す必要のない直進走行中は、エネルギーを一切必要としないという利点があります。このため実際には、従来型の
油圧式ステアリング システムと比べ、400 km 走行あたり最大1 リットルの燃料を節約することができます。
標準装備の5 速および 6 速マニュアル トランスミッション
オプション装備の SMG またはオートマチック トランスミッション
Z4 2.5i には 5 速マニュアル トランスミッションが、Z4 3.0i には 6 速マニュアル トランスミッションが標準搭載されています。どちらのエンジン
にも、オプションとして 6 速シーケンシャル マニュアル ギアボックス(SMG)を搭載することも可能です。シフト バイ ワイヤー技術を採用した SMG 搭載モデ
ルの場合、ドライバーは従来通りシフト レバーで変速するか、あるいはステアリング ホィールに装着された 2 個のパドル スイッチでシフトすることができ、ゆとりを
持って運転操作に集中することができます。SMG は、わずか 0.15 秒で極めて正確にギア シフトを行い、シフト操作自体の時間を(電子制御によって)管理すること
ができるため、特にスポーティで野心的なドライバーにアピールします。しかもその間、ドライバーは、クラッチ ペダルを操作する必要がありません。
サスペンション: 最高のハンドリング
Z4 の卓越した運動性能、俊敏性、およびスポーティー性は、高剛性のボディ シェルと究極のサスペンションとの相乗効果によりもたらされます。ボディ シェルは、その基
本構造を 3 シリーズから継承しています。ただしサスペンションの設定は、3 シリーズ クーペよりもさらにダイナミックなハンドリングを目指して変更されています。前
後アクスルの軸荷重が完璧にバランスよく配分されていることが、走行時の調和のとれた挙動を実現するための大事な要素です。もう一つ、特にスポーツ カーで決定的なメリッ
トを提供する標準駆動方式(後輪駆動方式)の採用です。たとえば、絶対にステアリングに駆動力を与えない状態を維持することによって、卓越したステアリング精度を実現し、
絶対的で明確なステアリング フィードバックを与えます。
DTC 付き DSC: 限界域まで、極めて安全に走りを満喫できる歓び
この傑出したロードスターのサスペンションが、十分過ぎるほどの安全条件を提供しているにもかかわらず、BMW Z4 にはダイナミック スタビリティー コントロール
(DSC)が標準装備されています。なぜなら、この走行安全システムは本当に危険が差し迫った状況のときだけのために必要なシステムで、サスペンション性能を向上させるタ
イプのシステムとは違うのです。
もう一つ重要な点は、新たにダイナミック トラクション コントロール(DTC)が装備されているため、Z4 のドライバーは個々のダイナミックな運転条件に合わせて、
DSC を積極的にコントロールできることです。ボタンを押すと、DTC は実際の走行条件に合わせて後輪の空転許容範囲を拡大します。DTC が装備された Z4 は、
「伝統的な」リミテッド スリップ ディファレンシャルを装備したスポーツ カーと同じ俊敏性を提供し、しかも極限状況においても通常の DSC 機能が無効になることは
ありません。
ボディ シェル: 極めて強く、極めて軽い一体構造
Z4 は、初期段階から純粋なロードスターとして設計されています。もちろん、ひとたびハンドルを握ればすぐに感じ取ることができますが、ねじれ剛性は 14,500
Nm/degree で、先代 Z3(5,600 Nm/degree)の 2 倍以上の数値です。サルーンのような滑らかさと振動制御を求める一方で、ダイナミックでス
ポーティーなサスペンションも欲するという相反する目標を見事に解決したと同時に、これほど模範的なねじれ剛性を実現したカブリオーレやロードスターは、未だかつて存在し
ません。
パッシブ セーフティー: 乗員保護システムの相互作用
ドライバーとパッセンジャーに提供される高水準のパッシブ セーフティーのバックボーンは、文字どおり、高張力鋼板を適所に使用した、極めて安定したボディ構造です。A
ピラーは、シート背面に用意された 2 本のスチール製ロールバーを補強する形でフロント ロールバーの役割を果たします。ドライバーとパッセンジャーは、標準装備の
4 個のエアバッグによってコックピット内で保護されます。米国仕様には、さらに2個のニー エアバッグが追加されます。これらのエアバッグは、光ケーブルでネットワーク
された新しいアドバンスド セーフティー エレクトロニクス(ASE)によって作動します。
BMW は、この ASE によって再び安全技術の基準を確立します。
危険な場所で車を停める必要がない、ランフラット タイアを標準装備
Z4 には ランフラット タイアが標準装備されています。このため、ドライバーは危険な路上に停車させる必要がありません。タイアがパンクしても、ドライバーは路上の危
険な場所に停車させてタイアを交換しなくても、次のガソリン スタンドまでを走行することができます。もう一つの長所は、故障した場合でも、すべてのコントロール システ
ムが十分に作動し続ける点にあります。このランフラット タイアは、標準装備のタイア空気圧警告システムによってモニターされており、ホィールの回転速度をモニターするこ
とで、1 つ以上のタイアの空気圧の変化を素早く検知し、警告灯でドライバーに注意を促します。
オプション装備:
バイ キセノン ヘッドライトからナビゲーション システムまで
BMW Z4 では、あらゆる範囲のオプション装備を選択することができます。たとえば、最高水準の音楽の歓びを提供するため Z4 専用に開発された 2 種類の
HiFi システムが選択でき、同様にヘッドライトにはバイ キセノン ヘッドライトを選択することができます。オプションで装備できる最上位の HiFi オーディオ
システムには、カーバー技術(carver technology)が車両に導入されています。これは、音量に応じて非常に高い音圧を発生するための特殊な技術システムで
す。
インストルメント パネルに内蔵されたラジオ ナビゲーション システムには、BMW 初の DVD 方式が採用されているため、高密度の記憶装置に比較的大容量の地図を
収録させることができます。プロフェッショナル ナビゲーション システムには、最新のディスプレイ技術によって非常に見やすくなった収納式の液晶カラー モニターが装備
されます。この 2 タイプのナビゲーション システムに、さらにオプションで固定式自動車電話を組み合わせることも可能です。
記事のオフライン添付ファイル
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Z4_ShortStory_Jap.doc DOC, JA, 75 KB
-
Z4_FullStory_Jap.doc DOC, JA, 129.5 KB
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Z4_Syogen_Jap.doc DOC, JA, 4.1 MB