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BMW AG社長 ヘルムート・パンケ博士 スピーチ
Tue Jan 10 11:30:00 CET 2006 プレスリリース
ヘルムート・パンケ博士 BMW AG 社長 BMW Group プレス・カンファレンス2006年北米国際自動車ショー デトロイト、2006年1月9日
プレス担当者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
電話番号: +81-3-6259-8017
Fax: +81-3-6259-8009
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著者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
皆様、
本日はBMWグループ記者会見にお越しいただき、誠にありがとうございます。
私が今日ここでお話したい内容は次の3つです。
1.BMWグループは2005年、最高販売台数を更新しました。
2.BMWグループは、2006年も記録の更新を目指していきます。
3.BMWグループは、製品攻勢を継続します。ここデトロイトで販売台数増加への弾みとなる新製品を発表します。
それでは、まず最初に、2005年の実績からお話しましょう。
2005年は、BMWグループにとって非常に成功した1年でした。BMWグループ全体の販売台数は前年度実績を9.9%、数にして11万9,300台上回り、全世界合計
132万8000台でした。これにより2005年のBMWグループの販売台数は、過去最高を記録しました。
3つのブランドについて補足させていただくと、
BMWブランドの販売台数は前年度実績を10.9%、数にして103,200台上回る112万7000台でした。BMWブランドの製品構成が強いということが裏付けられた
結果となりました。BMWの主力モデルは3シリーズ、5シリーズ、7シリーズですが、これら全てが2005年、全世界でそれぞれの部門の首位を獲得しました。また
2005年はX3、1シリーズ、6シリーズが通年で販売された年でもありましたが、これらのモデルもBMWブランドの成長に大きく貢献しました。これらが示しているのは、
我々の製品構成の拡大が正しい選択であったということです。
MINIブランドについてもお話しましょう。2005年はMINIにとっても飛躍の年でありました。全世界の販売台数はついに20万台を突破し、20万400台を達成しま
した。これは、前年度実績を8.7%、数にして16,000台上回りました。
ロールス・ロイス ブランドは、全世界の年間販売台数1000台を長期目標に掲げておりますが、今年はまだ達成に至っておりません。
しかし、我々は徐々に目標に近づいています。2005年、ロールス・ロイス ブランドはファントムを約800台販売しました。これは、ロールス・ロイスがこのクラスの首位
を維持していることを示しています。
皆様、
今日と明日の別の記者会見において、MINIとロールス・ロイスの詳細な情報をお伝えします。この機会に、MINIとロールス・ロイスのことをもっと良く知っていただけれ
ばと思います。
それでは、次に、2006年の展望についてお話していきます。
BMWグループは2006年も成長し続けます。今年は更に販売台数を伸ばし、最終的に前年度を上回る販売台数の達成を目指します。
2006年の成功の鍵を握るのは、強いブランドと製品構成に他なりません。我々には強力なブランドが3つあり、世界中の皆さんに親しまれている魅力的な製品を有していま
す。
そしてここに、新しいモデルを3台発表いたします。
1.新型BMW Z4ロードスター
2.新型BMW Z4 M ロードスター
3.BMW Z4コンセプトカーからヒントを得た、今夏発表予定のBMW Z4クーペ
このデトロイト・モーターショーで、BMW Z4 Mロードスターと新BMW Z4ロードスターを世界に先駆けて発表いたします。
詳細はトム・パーブスから改めてお知らせいたします。ここでは、いくつかの点についてお話します。
BMWのプロダクト革新は、留まることを知りません。BMWグループ全体、特にBMWブランドは成長し続けています。これは、今日ここでご紹介する新型車に多分に反映され
ていると確信しています。
もちろん、BMWの車は全て"究極のドライビング・マシン"です。これがBMWブランドの成功の鍵です。そのうえで、ここではこの3台のBMW Z4モデルの発表に重点を
置いています。この3台は、BMWブランドの魅力を余すところなく体現したものだからです。
BMW Z4モデルは、今回の目玉製品です。ですが、今年発表する車はこれだけというわけではありません。ぜひ、他のモデルもよくご覧になってください。
皆さんご存知の通り、BMWグループ、ダイムラー・クライスラー、ゼネラル・モーターズは次世代ハイブリッド車の迅速かつ効率的な開発のために共同開発を行うことを決定し
ました。
しかし我々としては、ハイブリッド技術は特定の運転状況下でのみ有効な技術と見ており、全般としては、より広範囲のアプローチを取っています。BMWのコンセプトカーであ
るX3エフィシエント・ダイナミクスは、運転の全状況を考慮した試作モデルです。このコンセプトでは、燃費の最適化と、BMWの特長である"ダイナミクス"と"パワフルな
パフォーマンス"を同時に実現させます。
これらの技術は、高性能の内燃機関がベースとなっています。"ハイ・プレシジョン・インジェクション(精密燃料噴射)"と呼ばれる新しい燃料噴射技術により、燃費を大幅に
削減することが可能です。この"ハイ・プレシジョン・インジェクション"は、今後数年で導入する予定です。
同コンセプトカーには、"アクティブ・トランスミッション"が搭載されていますが、これは、ギアボックスに電気モーターが内蔵され、ブレーキで発散されていたエネルギーの
回生が出来るシステムです。このエネルギーは、"スーパー・キャップス"と呼ばれる高出力コンデンサー蓄電装置に蓄電され、加速時に電力が供給されます。
BMWコンセプトX3エフィシエント・ダイナミクスは、市販の予定はありません。しかし、我々の目指す未来の技術がそこにあると言えます。
皆様、
それでは、要点を整理させていただきます。
1.BMWグループは2005年、記録的な販売台数を達成しました。
2.BMWグループは行動力と自信を持って新しい年のスタートを切り、2006年も記録の更新を目指していきます。
3.我々の製品構成は拡大し続けています。魅力的な新製品が我々の更なる成功に貢献してくれるでしょう。
私の話はここまでです。ご清聴ありがとうございました。ここからは、代わりましてトム・パーブスが北米BMWの実績及び、今回発表の新製品の詳細についてお話させていただ
きます。