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PressClub Japan · 記事.

BMWグループ:第2四半期EBIT(金利払い前税引き前利益)が1億6,900万ユーロに BMW AG取締役会会長ライトホーファー、「財務およびコスト管理の両面で前進したが、持続的な回復は依然として不透明」

ミュンヘン発: 世界経済が低迷を続ける中、BMWグループが2009年第2四半期で黒字を達成しました。BMW AG取締役会会長、ノルベルト・ライトホーファーは8月4日(火)、ミュンヘンで次のように述べました。「将来を見据えた財務およびコスト管理戦略が効果をもたらしつつあります。」しかしながら自動車部業界の他メーカーと同様、BMWグループは依然として厳しい事業環境に直面しています。「一時的に明るい兆しは見えつつありますが、広範囲にわたる持続的な回復は依然として不透明です」。ライトホーファーはこのように加えています。

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Miki Kurosu
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Miki Kurosu
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ミュンヘン発: 世界経済が低迷を続ける中、BMWグループが2009年第2四半期で黒字を達成しました。BMW AG取締役会会長、ノルベルト・ライトホーファーは8月4日(火)、ミュンヘンで次のように述べました。「将来を見据えた財務およびコスト管理戦略が効果をもたらしつつあります。」しかしながら自動車部業界の他メーカーと同様、BMWグループは依然として厳しい事業環境に直面しています。「一時的に明るい兆しは見えつつありますが、広範囲にわたる持続的な回復は依然として不透明です」。ライトホーファーはこのように加えています。

経済危機が主要販売市場の消費動向にもたらした影響と、自動車部門での激しい販売競争は、BMWグループの業績にも大きく影響しています。販売台数が落ち込んだことにより、第2四半期の売上高は129億7,100万ユーロに減少しました(2008年同期:145億5,200万ユーロ)。金利払前税引前利益(EBIT)は1億6,900万ユーロ(2008年同期:4億2,500万ユーロ)、税引前損益は1億5,100万ユーロ(2008年同期:6億200万ユーロ)の黒字となりました。これにより税引後損益は1億2,100万ユーロ(2008年同期:5億700万ユーロ)の黒字となりました。

2009年度上半期の売上高は244億8000万ユーロ(2008年同期:278億3,700万ユーロ)に減少しました。EBITは1億1,400万ユーロ(2008年同期:12億5,200万ユーロ)となり、税引前損益で4,700万ユーロの赤字(2008年同期:12億4,300万ユーロの黒字)、税引後損益では3,100万ユーロの赤字(2008年同期:9億9,400万ユーロの黒字)を計上しました。

経済的に厳しい状況の中、BMWグループは当期も業界をリードする地位を維持することができました。こうした状況の中、コスト管理の面でさらなる前進が見られたことで、特に人件費を大幅に削減することができました。また効率性の向上もプラスの効果をもたらしました。

4~6月期のBMWグループは、自動車部門における投資額と運転資本の水準を抑えることができました。「今年度上半期のフリーキャッシュフローは、5億1,600万ユーロのプラスとなりました。」ライトホーファーはこのように指摘しています。第2四半期末のグループ流動性は、総額119億ユーロに増加しました。

依然として不安定な市場動向 各種ニューモデルで回復を後押し

市場動向は現在も不安定で、景気回復の先行きも依然として不透明な状況が続いています。このため現時点では、BMWグループの2009年の収益見込みについてお知らせすることは難しいです。販売台数は、高い水準を達成した昨年と比べ、減少するものと引き続き予想されています。しかしながら下半期の販売台数については、上半期に見られたような減少傾向に歯止めのかかることが見込まれています。

今年度当初から現在までに導入された各種ニューモデルは、販売実績の回復を後押しするものと期待されています。ニューBMW 7シリーズはすでに世界各国で販売されており、今秋には4輪駆動モデルが追加導入される予定です。これと並行して5月にはニューBMW Z4が発売されました。これら2つのニューモデルとも、顧客からはきわめて好意的な評価が寄せられています。また今秋にはX1と5シリーズ・グランツーリスモが市場へ導入されます。BMW X5とX6のMモデルも今夏に導入の予定です。

2010年以降は製品ラインナップの一新により、自動車部門の業績にいっそうの弾みがつくものと期待されています。2010~2012年には、量販モデルの新型車種を導入することで、この傾向をいっそう加速させます。BMWグループでは2012年に自動車部門で、投下総資本利益率(ROCE)26%以上、売上高EBIT率8~10%の達成を、引き続き目標とします。

持続可能性と新たなテクノロジーに重点

BMWグループは2007年に、新たな経営構想としてNumber ONE戦略を導入しました。今後もこの戦略に則って事業を推進します。現在行われている各種の施策と活動は、将来の持続可能性を狙いとしています。「私たちは現在、持続可能性と新たなテクノロジーの開発に、技術と資金を集中的に投入しています。」ライトホーファーはこのように強調しています。「BMWグループは自動車業界をリードするプレミアムカーメーカーです。『プレミアム』とは自らの手で先例を作り、他をリードする存在であるべきだと私たちは考えています。これは私たち自身はもちろん、私たちの製品や社会貢献及び私たちが推進するプレミアムなビジネスモデルに対しいっそうの説明責任をもたらすものです。」

景気の低迷が自動車部門の収益に影響

BMWグループ自動車部門の第2四半期における販売台数は、自動車業界全体の動向と同じように、世界的な景気の低迷によって大きな影響を受けました。しかし、販売台数の下落率は第1四半期と比較して減少傾向にあります。今年度4~6月期におけるBMW、MINI、ロールス・ロイスの3ブランドによる総販売台数は338,190台で、前年同期と比較して18.1%の減少となりました(2008年同期:413,087台)。このうちBMWブランドの販売台数は18.6%減の280,093台(2008年同期:344,019台)、MINIブランドは15.7%減の57,942台(2008年同期:68,756台)、ロールス・ロイスは50.3%減の155台(2008年同期:312台)となりました。

今年度上半期で見ると、これら3ブランドの総販売台数は615,454台(2008年同期:764,874台)となり、前年同期と比較して19.5%の減少となりましたが、引き続き、全世界のプレミアムカーメーカーをリードする地位を守り、プレミアムセグメントにおけるBMWブランドのシェアは、0.6%上昇して21.1%に達しました。今年度上半期におけるBMWブランドの販売台数は19.4%減の513,591台(2008年同期:637,569台)、MINIブランドは19.9%減の101,534台(2008年同期:126,810台)、ロールス・ロイスは33.5%減の329台(2008年同期:495台)となりました。

自動車部門の第2四半期における売上高と損益は、世界的な経済危機と自動車市場での激しい販売競争による急激な販売減のため、大きな影響を受けました。第2四半期における自動車部門のEBITは3,100万ユーロの赤字(2008年同期:3億9,500万ユーロの黒字)、税引前損益は1億5,800万ユーロの赤字(2008年同期:3億2,500万ユーロの黒字)となりました。売上高は108億2,700万ユーロ(2008年同期:137億5,400万ユーロ)に減少しました。これにより、今年度上半期における自動車部門の売上高は204億3,200万ユーロ(2008年同期:259億1,600万ユーロ)となり、EBITでは2億8,200万ユーロの赤字(2008年同期:10億1,400万ユーロの黒字)、税引前損益では6億2,900万ユーロの赤字(2008年同期:8億6,400万ユーロの黒字)を計上しました。

モーターサイクル部門でも販売台数が減少

市場環境の厳しさはモーターサイクル部門でも見られました。BMWグループの今年度第2四半期におけるモーターサイクル販売台数は、前年同期と比較して14.7%減の29,742台(2008年同期:34,886台)で、売上高は3億3,600万ユーロ(2008年同期:3億9,200万ユーロ)と減少しました。モーターサイクル部門の今年度第2四半期におけるEBITは2,600万ユーロ(2008年同期:5,600万ユーロ)、税引前損益は2,400万ユーロ(2008年同期:5,300万ユーロ)の黒字と減少傾向を見せました。また、今年度上半期の売上高は6億2,600万ユーロ(2008年同期:7億3,700万ユーロ)で、EBITは5,400万ユーロ(2008年同期:9,200万ユーロ)へと減少しました。モーターサイクル部門の税引前損益は5,000万ユーロ(2008年同期:8,700万ユーロ)の黒字となりました。

BMWグループでは引き続きモーターサイクルモデルのラインナップを拡張します。5月に発売されたニューF 800 Rに続き、今年度末にはS 1000 RRのロードバージョンが導入される予定です。

ファイナンス・サービス部門では収益が改善

厳しい経済情勢の中、ファイナンス・サービス部門は業績を伸ばしました。今年度第2四半期におけるこの部門の売上高は、42億2,400万ユーロ(2008年同期:38億7,700万ユーロ)となり、税引前損益は8,100万ユーロ(2008年同期:6,400万ユーロ)の黒字へと改善されました。また、今年度上半期における売上高は82億2,700万ユーロ(2008年同期:77億3,400万ユーロ)に増加し、税引前損益も1億5,300万ユーロ(2008年同期:1億4,800万ユーロ)の黒字となりました。

今年度上半期における顧客に対するリースおよびファイナンス契約の売上高は120億2,300万ユーロで、前年同期比で18.7%減少しました。当期では全般的に新規契約数が減少しているにもかかわらず、リースおよびファイナンス契約の件数は増加しており、前年同期比で9.0%増の2,798,668件となりました。リースおよびファイナンス契約による新車購入の割合は47.0%で、前年同期と比較して0.6%増加しました。2008年度通期でのこの割合は48.5%でした。

従業員の削減

今年度の第2四半期では、人員がさらに減少しました。2009年第2四半期末時点でのBMWグループ全体の従業員数は98,261人で、前年同期末(106,027人)と比較して7.3%削減されました。2008年度末の時点と比較すると、1.8%の減少となります。

2009年6月30日時点での暫定的な決算報告書は、BMWウェブサイトで、ダウンロード可能です。(www.bmwgroup.com/ir.)

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