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BMWグループ: 炭素製品メーカーのSGLグループと合弁会社設立を発表。新たな協力関係のもと、炭素繊維の製造・加工のプロセスを確立。新車両コンセプトの実現を目指す。
Wed Nov 04 06:04:00 CET 2009 プレスリリース
ミュンヘン/ヴィースバーデン発: BMWグループは、車体の原料となる、炭素繊維と炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の生産にあたり、ドイツの炭素製品メーカー「SGLグループ」と合弁会社を設立することを発表しました。双方は10月29日、初期投資として総額9,000万ユーロを出資する合意に至りました。
プレス担当者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
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著者.
Yosuke Shiroshita
BMW グループ
ミュンヘン/ヴィースバーデン発:
BMWグループは、車体の原料となる、炭素繊維と炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の生産にあたり、ドイツの炭素製品メーカー「SGLグループ」と合弁会社を設立することを発表しました。双方は10月29日、初期投資として総額9,000万ユーロを出資する合意に至りました。
両企業間の合弁事業は2つの新会社をベースに運営されます。一方は北米のSGL オートモーティブ・カーボン・ファイバー(Automotive Carbon Fibers)社、もう一方はドイツのSGL オートモーティブ・ファイバーズ(Automotive Fibers)社です。出資額については、BMWグループが49%、SGLグループが 51%の割合で負担します。新設された2つの会社の運営について、両グループは、共同親会社となります。企業内の決議は双方の合意に基きます。今回の合弁会社の設立は、北米とドイツにおいて180名分の雇用を創出します。
BMW AG 取締役会長、ノルベルト・ライトホーファーは次のようにコメントしています。「合弁会社設立の目的は、双方の平等な利益確保です。BMWグループは、競争力を強化する車両コンセプトである「メガシティ・ビークル」の実現のために、必要とされる先駆的な技術と原材料を採用します。自動車ビジネスに参入したSGLグループは当社の強力なパートナーです。」さらに、ライトホーファーは、「プロジェクト・アイ(i) のコンセプトでは、車体構造、軽量設計および原材料使用について、新しい試みを採用する予定です。」と述べています。
SGLのCEO、ロベルト・ケーラー氏は次のように述べています。「BMWグループとの合弁事業は、当社が自動車産業に参入し、炭素繊維を初めて産業規模で使用するマイルストーンとなります。自動車の量産にあたり、今回初めて、炭素繊維が重要な役割を担います。これによって、当社の戦略の方向性が確認されました。また、軽量化を追求した素材の代替材料として、炭素繊維が大きな注目を集めていると理解しております。炭素繊維はCO2の排出量を削減し、天然資源を守ります。」
軽量化設計はここ数十年間、BMWグループが尽力している分野のひとつです。軽量化は燃費の改善につながる大きな要因です。最先端技術である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の採用は、長年培ってきた技術をさらに推し進めることができます。CFRPはモータースポーツ車両だけではなく、BMW M6やM3クーペのルーフなど、量販車にも使用されます。
「メガシティ・ビークル」とは、BMWグループが展開を検討している、5年以内の実現を目指しているコンセプトで、強度が非常に高い超軽量素材の使用を重要視しています。SGLグループによって開発された高品質のCFRP素材と、その素材の加工、利用において専門技術を誇るBMWグループの協力が叶うことにより、今回初めて、量産車に競争力のある価格でCFRPを多用することが可能となります。
合弁企業の設立によって、BMWグループはもっとも持続可能な自動車メーカーのポジションをより明確にしました。その内容の詳細は、部品の購入段階からリサイクルにいたるまで、すべてのバリュー・チェーンに反映されています。資源保護が可能となるCFRPの製造は、当社にとって、優先順位の高い事項です。炭素繊維を製造する上で必要とされるエネルギーは、環境に配慮した、水力発電で供給されます。このような高い環境性能は、北米において炭素繊維の製造所を操業する際に要求される前提条件のひとつです。原材料は第2の場所であるドイツで、炭素繊維に加工されます。この耐久性のある軽量素材は、BMWグループ内の工場において、パーツやコンポーネントなどの部品に製造加工されます。