(ドイツ本国発表プレスキット)ニューBMW X3

ベスト・セラー・モデルの後継車として登場するニューBMW X3は、このクラスのスポーツ・アクティビティー・ビークルにおける新次元の駆けぬける歓びをもたらします。ニューBMW X3は、運動性能、俊敏性、効率性においてこれまで以上に高い基準を確立するモデルであり、しかも走行快適性についてもはっきりと感じ取れるほどに向上しています。そのデザインは、BMW Xモデルに特徴的なキャラクターとスポーティで伸びやかなラインを組み合わせたものとなっています。車内は広々としたスペースと高い多様性を備え、走行快適性を重視するか、輸送能力を重視するかなど、その時々の要望に合わせて利用できます。四輪駆動システムBMW xDriveは、駆動力の伝達を向上させただけでなく、運動性能を高めるための新たなチューニングが施されています。駆けぬける歓びと効率性、快適性と機能性、そしてスポーツ性と優雅さの両立を、いずれにおいても妥協することなく極限まで追求したニューBMW X3は、多くの人を魅了せずにおかない特性を数多く備えています。

 

ニューBMW X3 xDrive20dに搭載される4気筒ディーゼル・エンジンは、最高出力135kW（184ps）を発揮します。これは先代モデルより5kW上回り、同時にEUテスト・サイクルにおける平均燃費は14%改善され、100km走行あたり5.4リッターに抑えられています。ニューBMW X3 xDrive35iに搭載されるのは、最高出力225kW（306ps）の直列6気筒ガソリン・エンジンです。そのパワーはBMW X3 xDrive35iに、セグメントで並ぶもののない、卓越したスポーツ性能をもたらします。

 

デザイン：都会にとけこむ優雅さ、ダイナミックに流れるライン、そしてBMW Xモデルに典型的な特徴

ニューBMW X3のボディ・デザインは、都市の中に溶け込む優雅さと、比類ない俊敏性を、オーラのように放出しています。フラットなフロント･エンドと、リアへと向かって徐々に高まっていくラインによるくさび形のサイド・ビューがあいまって、スポーティな走行特性を表現したダイナミックなデザインとなっています。独特の構成によるラインが、抑揚のある曲面を生み出しています。

 

ニューBMW X3のフロント・ビューでは、前進する意思を強く表現したBMWキドニー・グリル、大きなヘッドライト・ユニット、力強い造形のフロント・エプロン、そして特徴的なデザインが施されたエンジン・フードが、自信にあふれた存在感を醸し出しています。車幅いっぱいに配置されたフォグライトは、片側2灯式のヘッドライトとともに、BMW Xモデルに特有のライト･デザインを形作っています。ヘッドライト・ユニットの上端はクローム・メッキされたアクセント・プレートで縁取られ、これによりBMWモデルの特徴である鋭いまなざしという印象をもたらしています。オプションのキセノン・ヘッドライトと組み合わせて提供されるデイ・ランニング・ライトは、明るい白色光を放射するLED式ライト・リングに変更されました。

 

ニューBMW X3のサイド・ビューでは、たとえば力強いアーチを描くホィール・ハウスや、フロント・アクスルからダッシュボードまで間隔の短さなどにより、BMW Xモデルの特徴的なデザインを独自のスタイルで表現しています。そのダイナミックなシルエットは、キャラクター・ラインによってさらに強調されています。

 

リア・ビューでは水平のラインが特徴的であり、ニューBMW X3の安定感を強調しています。緻密に配されたラインと、強い印象を発する面構成は、光と影が作り出す魅力的な効果を狙ったものです。テールライトは、BMW X3の特徴であるはっきりとしたT字形を形作っています。

 

インテリア：高級感の漂う雰囲気、インテリジェントな機能性

多様な使い方ができる広々とした室内スペース、上質な素材と独特の立体的な面構成が、ニューBMW X3のインテリアにモダンさと高級感、インテリジェントな機能性を提供しています。左右非対称に造形されたセンター・コンソールは、ブランド特有のドライバー志向のデザインを表現しています。シート・ポジションは高めに設定され、乗降が容易で、交通状況も把握しやすくなっています。ナビゲーション・システム・プロフェッショナルに用意されている高解像度8.8インチ・ディスプレイは、このセグメントで最も大きな画面です。

 

ニューBMW X3には、前席にも後席にも、数多くの大きな収納ボックス、収納トレイ、そしてカップ・ホルダーが装備されています。後席の3人掛けシートは、卓越した長距離ドライブの快適性を誇ります。容量を550 ～ 1,600リッターの範囲で変更可能なニューBMW X3のラゲージ・ルームは、このセグメントにおいて最も大きなサイズを持ち、その時々のニーズに合わせて様々なスペース利用ができる多様性においても他車をリードしています。リア・シートのバックレストは40：20：40の分割可倒式で、これら3つの部分を単独でも、また同時にも折り畳むことができます。

 

エンジン：最新世代の4気筒ディーゼル・エンジンと直列6気筒ガソリン・エンジンを用意

ニューBMW X3 xDrive20dは、比較の対象となるいかなる競合車よりもダイナミックで、しかも効率性の高いモデルです。このモデルに搭載されるのは、アルミ製クランク・ケース、コモンレール式ダイレクト・インジェクションを備えた2.0リッター4気筒ターボ・ディーゼル・エンジンで、その最高出力は135kW（184ps）/4,000rpm、最大トルクは380Nm/1,750 ～ 2,750rpmです。停止状態から時速100km/hに達するまでの加速性能は8.5秒で、最高速度は210km/hです。

 

BMW X3 xDrive20d のEUテスト・サイクルによる100 km 走行あたりの平均燃費は5.6リッターで、効率性に関する新たな基準を確立します（CO2排出量は、マニュアル車で149g/km、オートマチック車の場合は147g/km）。

 

BMW X3 xDrive35iのパワー・ユニットの特徴は、自然な応答特性、優れた滑らかさ、卓越した作動特性、さらに優れた効率性も実現しています。排気量3.0リッターのこの直列6気筒エンジンは、BMWツインパワー・ターボ、高精度ダイレクト・インジェクション、バルブトロニックを装備し、最高出力225kW（306ps）/5,800rpm、最大トルク400Nm/1,200 ～ 5,000 rpmを発生します。0-100km/h加速性能は5.7秒で、最高速度は245km/hです。BMW X3 xDrive35iは、スポーティな走行特性を提供するだけではなく、競合他車よりはるかに優れた燃費および排出ガス特性を達成しています。EUテスト・サイクルにおける平均燃料消費量は100 km 走行あたり8.8リッターにすぎません（CO2排出量は204g/km）。

 

ニューBMW X3のBMW EfficientDynamics：オートマチック・トランスミッションに初めてオート・スタート・ストップ機能を装備

ニューBMW X3 xDrive35iには、8速オートマチック・トランスミッションが標準搭載されます。BMW X3 xDrive20dでは、標準搭載の6速マニュアル・トランスミッションに代えてこのオートマチック・トランスミッションを搭載することができます。またニューBMW X3 xDrive35iには、ステアリング・ホィールに装備されたパドル・スイッチでシフト･チェンジができるスポーツ・オートマチックがオプションで提供されます。

 

オートマチック・トランスミッションに、初めてオート・スタート・ストップ（オートマチック・エンジン・スタート／ストップ）機能を組み合わせました。交差点や渋滞などでの停車時に、エンジンは自動的に停止します。オート・スタート・ストップ機能は、マニュアル・トランスミッション搭載のBMW X3 xDrive20dにも標準装備されます。さらにこのモデルには、シフト・ポイント・インジケーターも装備されます。この他、すべてのモデル・バリエーションに、ブレーキ・エネルギー回生システム、電気機械式パワー・ステアリング（EPS）、オンデマンド制御式の補機類、インテリジェント・ライトウェイト構造、低ころがり抵抗タイヤが装備されており、燃費および排出ガスの低減に貢献しています。

 

新開発のサスペンション・システム、最適化されたxDrive、運転性能と快適性向上のためのさらなるオプション

ニューBMW X3には、フルタイム四輪駆動システムBMW xDriveが標準装備されています。ダイナミック・スタビリティ・コントロール（DSC）とネットワーク化されたこのシステムは、車両がオーバー・ステアやアンダー・ステアの傾向を見せ始めると、実際に走行に影響が現れる前に電子制御システムがすばやく反応して、これを打ち消します。運動性能を高めるための新たなチューニングにより、このインテリジェント四輪駆動システムは、トラクションを向上し、加えてコーナリングの走行特性を最適に制御します。オプションのパフォーマンス・コントロールと組み合わせると、ハンドリング特性が一段と俊敏になります。

 

 

ニューBMW X3のサスペンション・システムは、完全に新開発されました。フロントのダブル・ジョイント・スプリング・ストラット・アクスルと5リンク・リア・アクスルの組合せは、先代モデルに比べて92mm広がったトレッドとあいまって、俊敏性と走行快適性を共に最適化するための理想的な前提条件を提供します。BMW Xモデルでは初めて、すべてのモデル･バリエーションに採用された電気機械式パワー・ステアリング（EPS）にはサーボトロニック機能も組み込まれ、正確なハンドリングに大きく貢献しています。オプション装備品のバリアブル･スポーツ・ステアリングは、大きな操舵を必要とする際のステアリング操作量を軽減するほか、直進時にBMW特有の方向安定性を保証します。

 

このほかのオプションとして、路面状態や走行スタイルを考慮して電子制御ダンパーを調整するダイナミック・ダンパー・コントロールが用意されています。また、ドライバーがダイナミック・ドライビング・コントロールを使ってダンパー・コントロールの特性マップを選択することもできます。BMW Xモデルに初めて用意されたこの機能では、センター・コンソールのボタンで「NORMAL」、「SPORT」、「SPORT+」の3つのプログラムを選択できます。

 

他のすべてのBMW Xモデルと同様に、ニューBMW X3も極めてねじり剛性の大きいボディ、精密に定義された負荷分散構造、大きなデフォーメーション・ゾーンを採用しています。安全装備としては、フロント・エアバッグ、腰部／胸部保護用サイド・エアバッグ、側面のカーテン・ヘッド・エアバッグ、全座席の3点式ELRオートマチック・シートベルト、前席のベルト・フォース・リミッター、シートベルト・テンショナー、衝撃感応式アクティブ・ヘッドレスト、そして後席にISOFIXチャイルド・シート固定ブラケットを装備しています。

 

BMWコネクテッド・ドライブが提供する最先端技術と数々の機能

オプション装備品には、車内を2つのゾーンに分け、それぞれを独立して調整できる2ゾーン・オートマチック・エアコンディショナー、パノラマ・ガラス・サンルーフ、高級志向のオーディオ・システム、ハードディスクを備えたナビゲーション・システム・プロフェッショナル、オートマチック・テール・ゲート・リフト、電動ボール・ヘッド付きトレーラー・ヒッチなど、多岐にわたる装備品があります。BMWコネクテッド・ドライブが提供するドライバー・アシスト・システムは、このセグメントで唯一のものです。ニューBMW X3には、ヘッドアップ・ディスプレイ、アダプティブ・ヘッドライト、ハイビーム・アシスタント、トップ・ビュー機能付きリア・ビュー・カメラなどのシステムを装備することができます。そのほか、BMWコネクテッド・ドライブにより、車内でインターネットを自在に活用できるようになります。またアップル社のiPhoneおよびその他のスマートフォンを統合接続できるほか、インターネット経由のナビゲーション･サービスやエンターテイメント機能を利用できます。

 

BMWスパータンバーグ工場で生産

ニューBMW X3はBMWグループの厳しい品質基準にしたがって、アメリカ合衆国サウス・カロライナ州のスパータンバーグ工場で生産されます。BMWグループの世界規模の生産ネットワークに組み込まれたこの工場は、BMW X5とBMW X6の生産を通じてBMW Xモデルのコンピテンシー・センターとして発展してきました。大規模な設備拡張を実施したことで、ニューBMW X3の生産を既存の生産工程に統合するための前提条件が整いました。