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上海モーターショー2011: BMW Brilliance Automotiveがプラグイン・ハイブリッド・セダンのプロトタイプを発表
Thu Apr 07 03:00:00 CEST 2011 プレスリリース
上海国際モーターショー2011の開催に先立って、BMW Brilliance Automotiveはプレミアム・セグメントのプラグイン・ハイブリッド・セダンのコンセプトを発表した。この車両により、BMWグループは合弁パートナーの華晨中国汽車(Brilliance China Automotive Holdings Ltd.)と共に、中国向けの新エネルギー自動車開発の次のステップに進む。
プレス担当者.
Masahiko Maeda
BMW グループ
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著者.
Masahiko Maeda
BMW グループ
ミュンヘン/上海発
上海国際モーターショー2011の開催に先立って、BMW Brilliance Automotiveはプレミアム・セグメントのプラグイン・ハイブリッド・セダンのコンセプトを発表した。この車両により、BMWグループは合弁パートナーの華晨中国汽車(Brilliance China Automotive Holdings Ltd.)と共に、中国向けの新エネルギー自動車開発の次のステップに進む。プロトタイプは、中国市場専用に開発され、瀋陽工場で生産されているロング・ホイールベース仕様のBMW 5シリーズ セダンをベースにしている。中国におけるこのセグメント初の車両として、エクスクルーシブさと環境意識の完璧な調和を実現している。これにより、ハイエンド・モデル領域におけるギャップをカバーすることが可能であり、同時にプレミアム・セグメントにおける中国向け新エネルギー自動車の今後の開発の基礎を築くものとなる。パラレル・ハイブリッド式の駆動技術として、BMWツインパワー・ターボ・テクノロジーを搭載した内燃エンジンと電気モーターが組み合わされている。革新的なコンセプトには、専用のバッテリー技術と電源からの充電システムが含まれる。
プラグイン・ハイブリッド・セダンのプロトタイプは、中国におけるBMWグループのeモビリティ戦略の一翼を担うものである。北京モーターショー2010で発表された、新エネルギー自動車開発のロードマップには、中国の開発能力と価値創造力を徹底的に伸ばしていくことが盛り込まれている。BMWグループは、一連のプロジェクトを通じて、電気自動車の中国市場導入を支援している。上海の同済大学と共同で行われた電気自動車に関する初の独中研究プロジェクトを基盤にし、電気でのみ駆動するロング・ホイールベース仕様のBMW 5シリーズが開発されたのである。世界各国で実施中のMINI E実証試験は、今年初めに北京を皮切りに中国でも始まった。エネルギー・パートナーのState Grid Corporation、Southern Grid、China Automotive Technology and Research Corporation(CATARC)から成るコンソーシアムが、当地でMINI Eを日常的に使用する場合のための試験を行っている。BMW ActiveEの実証試験についても、同コンソーシアムが実施する。BMW 1シリーズ クーペをベースにした電気のみを駆動力に使用する車両は、今年中に中国に導入される予定である。
主要な自動車市場で広範囲にわたる数多くの実証試験を実施することにより、BMWグループはユーザーの行動や現地供給インフラの要件に関するデータを世界中で集めている。その際に得た経験は、BMWグループの世界的なeモビリティ戦略、および中国の新エネルギー自動車の開発に活かされることになる。
ロング・ホイールベース仕様のBMW 5シリーズ セダンをベースにしたプラグイン・ハイブリッド車は、BMW Brilliance Automotiveのこの戦略の具体的な成果を示すものである。2013年には、中国で車両の量産が開始される予定である。
プラグイン・ハイブリッド車の特長は、中国の自動車市場のニーズによく配慮されたものとなっている。プロトタイプでは、中国で特に大きな成功を収めているロング・ホイールベース仕様のBMW 5シリーズ セダンと同レベルの走行快適性、ラグジュアリー感あふれる雰囲気、インテリアを提供する。また、電気モーターのみで60km/hの一定速度で走行した場合、75kmまでゼロ・エミッションで走行することが可能である。さらに、内燃エンジンの搭載により400kmの航続距離が実現し、これはプレミアム・セグメントにおける中国人のお客様のドライビング・スタイルに合致する。
パラレル・ハイブリッド用に設計されたBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーを備えた最高出力160kWのエンジンと、最高出力70kWの電気モーターのコンビネーションが、BMWならではのドライビング・ダイナミクスと先駆的な効率性を実現している。ラゲージ・ルームに搭載されている、電源を介して充電可能な高電圧バッテリーから、電気モーターにエネルギーが供給される。
プラグイン・ハイブリッド駆動モデル専用のコンポーネント類、パワー・エレクトロニクス、高電圧バッテリーは、合弁パートナーであるBMWグループとBrilliance China Automotive Holdings Ltd.が連携を密にして開発した。その際、BMWグループの駆動装置の知識と電気自動車分野について中国で蓄積したノウハウを積極的に活用したことで、最新の技術革新と新エネルギー自動車の適用可能性に関する学術的な知識も取り入れることに成功している。