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【ドイツ本国発表】MINI WRC プレスキット
Thu Apr 28 08:54:00 CEST 2011 プレスリリース
ミュンヘン発、2011年4月11日。世界のモータースポーツの舞台にMINIが復帰する日が、いよいよ間近となりました。MINIオックスフォード工場での公式な発足にあたって、MINI WRCチームが公開されました。今シーズンは、このチームはFIA世界ラリー選手権(WRC)のいくつかのラウンドに参戦します。その目的は、2012年世界選手権シーズンへのフル参戦に向けて完璧に準備ができるよう、貴重な経験を積むことにあります。
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Yosuke Shiroshita
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Yosuke Shiroshita
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ミュンヘン発、2011年4月11日。世界のモータースポーツの舞台にMINIが復帰する日が、いよいよ間近となりました。MINIオックスフォード工場での公式な発足にあたって、MINI WRCチームが公開されました。今シーズンは、このチームはFIA世界ラリー選手権(WRC)のいくつかのラウンドに参戦します。その目的は、2012年世界選手権シーズンへのフル参戦に向けて完璧に準備ができるよう、貴重な経験を積むことにあります。
クルマはMINI Crossoverをベースとして、プロドライブによって開発されました。搭載される1.6リッター・ターボ・エンジンは、MINIの量産モデルをベースにしたもので、世界ツーリングカー選手権を含むFIAスーパー2000のレギュレーションに準拠したシリーズで戦えるよう、BMW Motorsportによって開発されました。プロドライブはMINI John Cooper Works WRCによってワークスとして参加しているだけでなく、プライベート・チームにもカスタマー・カーを提供しています。
BMW Groupの販売&マーケティング担当取締役イアン・ロバートソンは次のように述べています。「FIA世界ラリー選手権はラリー界の頂点に君臨しており、当社のブランドの競争心を見せつける理想の舞台です。モータースポーツでは、経験ということが非常に重要な要素となります。そのため、ライバルに追いつくには、短期間のうちにできるだけ多くのことを学ぶことが必要です。新しいレギュレーションになったことで、以前よりもトップとの差は小さくなっています。できるだけ早くライバルをやきもきさせたいと思っています」。
MINI WRCチームは経験豊富なドライバーに信頼を寄せ、2011年に初めてWRCに挑みます。多くの戦績を挙げてきたクリス・ミーク(イギリス)とコ・ドライバーのポール・ネイグル(アイルランド)は、中でも2009年インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ(IRC)のタイトルを獲得し、圧倒的な能力を証明しました。「ダニ」と呼ばれるダニエル・ソルド(スペイン)も世界選手権で長年の経験があり、2011年には新しいコ・ドライバーのカルロス・デル・バリオ(スペイン)とともに戦う予定です。この元シトロエンのワークス・ドライバーは、WRCで84戦中29回も表彰台に登っており、トップ争いをする力量を備えていることを物語っています。
MINIにとってラリーは初めてではありません。それどころか、過去にこの人気のあるモータースポーツ競技で成功を収めたことが、ブランド・イメージを決定付ける上で重要な役割を果たしました。1960年代、モンテカルロ・ラリーで3度優勝したことで、Mini Cooper Sは真の伝説となりました。Miniはヨーロッパ・ラリー選手権にも参戦し、ここでも数え切れない勝利をものにしました。
MINI John Cooper Works WRCは徹底的なテスト・プログラムに耐え、多くの距離を走破しました。このクルマは5月の初め、ラリー・イタリア・サルディニアにおいて世界選手権にデビューします。MINI John Cooper Works S2000はすでに3月、ラリー・ポルトガルにおいてWRC初参戦を果たしています。
MINIブランドのサクセス・ストーリーを今後も受け継いでいくため、経験豊富なレーシング・チームの運営企業であるプロドライブがパートナーに選ばれました。デビッド・リチャーズが創業したこの会社は、ラリー界において高い尊敬を受け、また成功を収めている会社のひとつと見なされています。リチャーズは、「このプロジェクトは本当に情熱を注げる機会です。MINIはこれまでに、モータースポーツの世界で多くの人に強い印象を残した、熱狂的なファンを持つブランドです。MINIがラリーに復帰するにあたって、当社がパートナーに選ばれたことは、きわめて嬉しいことであると同時に、誇りに感じています。2011年は、来シーズンのスタートから十分に競争力を発揮できるよう、経験を収集するための準備の年として活用したいと考えています。今後取り組むべき課題や、直面する熾烈な競争を軽視することはできません。しかし、MINIで再び世界選手権タイトルを獲得することこそ、揺るぎない目標です」と述べています。
プロドライブは1984年に設立され、モータースポーツ界屈指の独立系チームとしての地位を確立してきました。現在、従業員は約500人で、本社はイギリスのバンベリーにあります。数ある戦歴の中でも、プロドライブはこれまでに世界ラリー選手権を6回、イギリス・ツーリングカー・タイトルを5回制し、またフランスの伝統のル・マン24時間では3度のクラス優勝を果たしています。
MINI CrossoverはMINIの中では最も新しいモデルで、また4輪駆動システムを採用した初のモデルです。そのため当然、これが競争力のあるラリー・モデルのベースとなりました。フラッグシップのMINI Cooper S Crossoverは、1.6リッター4気筒ガソリン・エンジンを搭載し、ツイン・スクロール・ターボチャージャー、直噴システム、さらにはフル可変バルブ・タイミング機構を備え、他を寄せ付けないクラス最高のエンジン出力と燃費の組み合わせを実現しています。エンジンは圧倒的な135 kW[184 ps]を発生、これによりMINI Cooper S Crossoverの0-100 km/h加速は7.6秒となっています。
MINIMALISMコンセプトの一環として、燃料および排気ガスを低減するための一連の機能(ブレーキ・エネルギー回生システム、オート・スタート・ストップ機能、シフト・ポイント・インジケーター、オンデマンド制御による補機類の作動など)が標準装備、または適切な組み合わせにおいて装備されています。
すべてのMINI Cooper S CrossoverとMINI Cooper D CrossoverにはMINIフルタイム4輪駆動システム(ALL4)をオプション装備することができ、この場合、ファイナル・ドライブに直接配置される電子油圧式ディファレンシャルが、駆動力をフロントからリヤに無段階に配分します。リヤ・ホイールに伝達されるエンジン出力は、通常の走行条件下では最大50 %で、極端な条件下では理論上最大100 %まで配分することができます。これにより、MINI特有の俊敏なハンドリングに、優れたトラクションという新しい側面が付け加わります。
「BMW Motorsport仕込みのMINI」:MINI John Cooper Works WRCの心臓部にあるのは、MINIの量産モデルにも採用されている1.6リッター4気筒ツイン・スクロール・ツイン・ターボ・チャージャー搭載エンジンです。プロダクション仕様のエンジンはBMW Motorsportによってさらに開発が加えられ、FIAスーパー2000のレギュレーションに準拠したさまざまなカテゴリーで使用可能となっています。動力の伝達は、Xtrac製6速トランスミッションを介して行われます。ラリー・ステージに出場できるよう、MINI Crossoverのシャシーにはプロドライブが開発したロール・ケージが装着されており、これは国際自動車連盟(FIA)の厳格な安全基準を上回っています。