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BMWグループは第3四半期で力強い業績を達成

ミュンヘン発: BMWグループは、困難な市場条件にかかわらず当該四半期にも成功を収め続け、販売台数、売上高、収益のいずれにおいても、第3四半期としては過去最高の数値を記録した。

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Masahiko Maeda
BMW グループ

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Masahiko Maeda
BMW グループ

  • 販売台数、売上高、収益で新記録
  • グループ売上高は13.7%増の188億ユーロ
  • 税引前利益は17.6%増の19.9億ユーロ
  • グループの純利益は16.0%増の12.9億ユーロ
  • BMWグループは2012年の年間目標を再確認

 

ミュンヘン発:

BMWグループは、困難な市場条件にかかわらず当該四半期にも成功を収め続け、販売台数、売上高、収益のいずれにおいても、第3四半期としては過去最高の数値を記録した。今年7~9月の3カ月間の売上高は13.7%増の188億1,700万ユーロ(前年同期:165億4,700万ユーロ)にのぼった。金利払前税引前利益(EBIT)は13.8%増の20億400万ユーロ(前年同期:17億6,100万ユーロ)に達した。第3四半期の税引前利益(EBT)は17.6%増加し、19億8,700万ユーロ(前年同期:16億8,900万ユーロ)となった。この期間の純利益も16.0%増加し、12億8,900万ユーロ(前年同期:11億1,100万ユーロ)に達した。第3四半期のBMW、MINI、ロールス・ロイスの3ブランドの総納車台数は、9.0%増となる43万4,963台(前年同期:39万9,218台)を記録した。

 

本年最初の9カ月間の売上高は11.6%増加し、563億1,200万ユーロ(前年同期:504億7,200万ユーロ)に達した。この期間のEBITは64億600万ユーロ(前年同期:63億5,800万ユーロ、+0.8%)に達し、EBIT利益率は11.4%となった。同9カ月間の税引前利益は60億4,000万ユーロにのぼり、前年の高いレベルにほぼ並んだ(前年同期:60億4,400万ユーロ)。今年と前年の例外的な要因がなかったとしたら、グループ収益は約7.2%の増加となっていたと考えられる。

 

本年1~9月の税引後利益は、39億1,500万ユーロ(前年同期:40億2,800万ユーロ)の黒字となった。9月末までのBMW、MINI、ロールス・ロイスの3ブランドの総納車台数は8.3%増加し、133万5,502台(前年同期:123万2,584台)の新記録を達成した。

 

「困難な市場環境にもかかわらず、本年の第3四半期も優れた業績を挙げることができ、販売台数、売上高、収益ともに新記録を達成できました。今後の当社、そして業界全体を取り巻く景気情勢は明らかに厳しいことが予想されますが、第4四半期についても、さらなる販売台数の伸びが期待されます」。BMW AG取締役会会長ノルベルト・ライトホーファーは火曜日にミュンヘンでこのように述べた。

 

自動車部門の業績が好調

 

第3四半期の自動車部門の売上高は12.0%増加し、171億8,700万ユーロ(前年同期:153億4,400万ユーロ)に達した。EBITは16億4,900万ユーロ(前年同期:18億1,900万ユーロ)で、EBIT利益率は9.6%となった。税引前利益は17億300万ユーロ(前年同期:17億4,500万ユーロ)に達した。

 

第3四半期に達成された販売台数の伸びは、この時期の収益にプラスの影響を与えた。その一方で、この数字には開発費や新しい技術のための費用、激しい競争など、そのほか多数の負荷要因も反映されている。

 

本年最初の9カ月間の売上高は9.3%増加し、507億1,200万ユーロ(前年同期:463億9,100万ユーロ)に達した。EBITは55億4,800万ユーロ(前年同期:59億3,500万ユーロ)に達し、自動車部門のEBIT利益率は10.9%となった。同9カ月間の税引前利益は52億7,400万ユーロ(前年同期:56億4,700万ユーロ)であった。自動車部門の同9カ月間のフリー・キャッシュ・フローは、合計38億4,000万ユーロにのぼった。

 

本年最初の9カ月間におけるBMWブランドの世界販売台数は、8.6%増の新記録となる110万9,962台(前年同期:102万1,927台)に達し、プレミアム・セグメントにおけるこのブランドの世界的なリーディング・ポジションを際立たせている。BMWは販売台数においてリーダーとなっただけではなく、ブランド・バリューの点でも1位にランクされた(市場調査機関ミルウォード・ブラウンによると、BMWは自動車業界において世界で最も価値あるブランドである)。また、顧客満足度でも1位となった(ドイツのADACによると、BMWは最も顧客満足度の高いブランドである)。

 

BMW 1シリーズ、BMW X1、BMW 5シリーズ、およびBMW 6シリーズは、各セグメントにおいてそれぞれマーケット・リーダーとしての地位を守った。本年1~9月の9カ月間におけるBMW 1シリーズの販売台数は30.5%増という飛躍的な伸びを示し、16万8,426台(前年同期:12万9,041台)に達した。BMW 3シリーズ・セダンの販売台数は15.5%増の20万7,365台(前年同期:17万9,506台)となった。ニューBMW 3シリーズ・ツーリングも9月末から販売が開始されており、今年の最終四半期の販売台数にさらに弾みをつけるものと予想される。

 

BMW 5シリーズも好調を維持しており、同9カ月間の販売台数は5.3%増の26万3,738台(前年同期:25万566台)となった。ニューBMW 6シリーズの販売台数も前年同期比で3倍以上に増え、1万6,607台(前年同期:5,314台)を記録した。

 

BMW Xファミリーの各種モデルも、引き続き高い人気を維持した。BMW X1の販売台数は8.7%増の10万2,519台(前年同期:9万4,294台)となり、BMW X3は28.7%増という急激な伸びを示して10万7,833台(前年同期:8万3,754台)に達した。BMW X5とBMW X6の販売台数は、それぞれ2.2%増と0.4%増となる7万6,725台(前年同期:7万5,055台)と3万1,497台(前年同期:3万1,357台)であった。

 

本年最初の9カ月間におけるMINIブランド全体の車両販売台数は7.2%増加し、22万3,214台(前年同期:20万8,216台)となった。MINI Crossoverの販売台数も再び力強い伸びを記録し、21.2%増の7万5,119台(前年同期:6万1,986台)に達した。MINI Coupéの販売台数は8,877台(前年同期:249台)に達し、MINI Roadsterの販売台数は6,932台であった。

 

ロールス・ロイスは超高級車セグメントで成功を収め続けている。本年1~9月の世界販売台数は2,326台(前年同期:2,441台、-4.7%)で、9カ月間の販売台数は前年とほぼ同じ高いレベルを維持している。ニュー・ロールス・ロイス・ファントム・シリーズIIは9月に市場に導入されており、今年の最終四半期における販売台数増加の起爆剤となることが期待されている。

 

販売台数は北米とアジアでは成長、ヨーロッパでは微増

 

本年最初の9カ月間の販売台数は、BMWグループが事業展開しているほぼ全地域で増加した。ヨーロッパの一部、とりわけヨーロッパ南部の諸国では非常に景気が悪いにもかかわらず、全体としての販売台数は0.8%の微増を示し、64万207台となった。北米市場でも7.4%増加し、26万4,207台となった。そのうち米国では23万5,487台(+7.1%)を販売した。

 

BMWグループはアジアでも成長を続け、今年1~9月の販売台数は35万9,103台(+27.1%)に達した。同9カ月間の中国での販売台数は33.3%増という大幅な伸びを示し、23万7,650台となった。日本では21.5%増となる4万2,038台を販売した。BMWグループでは、ヨーロッパ、北米、アジアの販売台数の間に適正なバランスを確保し、いずれか1つの市場に過度に依存しないように努めている。

 

モーターサイクル部門の営業利益は前年レベルを維持

 

モーターサイクル部門は、世界の一部の市場での低迷にもかかわらず、第3四半期の販売台数は前年レベルを維持し、2万8,876台(前年同期:2万8,862台)を販売した。部門売上高は7.2%増加し、3億5,800万ユーロ(前年同期:3億3,400万ユーロ)に達した。EBITは300万ユーロの赤字(前年同期:1,600万ユーロの赤字)となり、税引前損益は400万ユーロの赤字(前年同期:1,700万ユーロの赤字)となった。

 

本年最初の9カ月間の販売台数は0.4%の微増となる9万3,300台(前年同期:9万2,972台)であった。売上高は3.0%増加し、12億1,600万ユーロ(前年同期:11億8,100万ユーロ)に達した。同9カ月間のEBITは32.3%増の8,200万ユーロ(前年同期:6,200万ユーロ)となり、税引前利益は33.3%増の8,000万ユーロ(前年同期:6,000万ユーロ)となった。

 

ファイナンシャル・サービス部門は好調を維持

 

ファイナンシャル・サービス部門は2012年第3四半期にも好調を維持し、売上高は15.0%増の49億1,600万ユーロ(前年同期:42億7,600万ユーロ)、税引前利益は20.1%増の4億2,500万ユーロ(前年同期:3億5,400万ユーロ)に達した。

 

本年最初の9カ月間の部門売上高は15.4%増加し、145億8,200万ユーロ(前年同期:126億4,000万ユーロ)に達した。この期間の同部門の税引前利益は12億9,000万ユーロ(前年同期:15億2,700万ユーロ、-15.5%)であった。

 

2012年9月30日現在のディーラーおよび小売顧客とのリース/ファイナンス契約件数は374万5,760件で、前年同期に比べ5.4%増加している。今年1~9月に契約された新規リース/ファイナンス契約は10.9%増の97万9,322件となった。

 

従業員数の増加

 

BMWグループの従業員数は、2012年9月30日までの期間に増加し、同日時点での全世界における従業員数は4.3%増の10万4,668人(前年同日:10万389人)となった。増加の要因としては、BMWグループの車両に対する相変わらず根強い需要やイノベーションの推進、および新技術の開発に対応するために、エンジニアと熟練工の新規採用を継続的に行った点が挙げられる。

 

新しいトレーニング・イヤーの開始にあたって、1,376人の青年がBMWグループにおいて(そのうち1,200人はドイツ国内で)職業訓練をスタートさせた。これに伴い、ドイツにおける実習生の人数は10%以上増加した。

 

BMWグループは年間目標を再確認

 

BMWグループは年間目標を追求し続けている。「このまま順調に行けば、私たちは2012年に販売台数と税引前収益の新記録を達成できる見込みです」と、ライトホーファーは述べている。ただし、国際的な自動車市場の状況はBMWグループにあらゆる試練を突きつけている。ライトホーファーは続けて、「業界全体と同様に、私たちも少し逆風を感じ始めています」と述べている。

 

新技術の開発と生産網への投資により、2012年度には自動車部門の支出の増加が予想される。市場環境の悪化も、事業に目に見える影響を及ぼす恐れがある。これらの要因にもかかわらず、BMWグループは引き続き、自動車部門のEBIT利益率について8%~10%を目標としている。世界的な経済情勢がこれ以上悪化しない限り、BMWグループは2012年のEBIT利益率がこの範囲の上限にくると予測している。

 

ファイナンシャル・サービス部門は、2012年度のファイナンシャル・サービス部門における自己資本利益率について、引き続き18%以上を目標としている。

 

これらの今年度の見通しは、世界的な経済情勢が急激には悪化しないという前提に基づくものである。

 

BMWグループは2012年およびそれ以降に、8~10%の持続可能なEBIT利益率を達成することを目指している。ただし、政治的・経済的な情勢によっては、実際の利益率は目標範囲を上回る、または下回る可能性がある。

 

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