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BMWグループ、新年度も順調な滑り出し
Thu May 02 10:52:00 CEST 2013 プレスリリース
BMWグループは2013年第1四半期も引き続き好調を維持した。グループ売上高は175億4,600万ユーロ(前年同期:182億9,300万ユーロ、-4.1%)となった。新技術への投資と人件費が増加し、世界的に厳しい市場環境にもかかわらず、第1四半期の金利払前税引前利益(EBIT)は20億3,900万ユーロ(前年同期:21億3,400万ユーロ、-4.5%)にのぼり、グループの第1四半期の業績としては過去2番目のレベルに達した。EBIT利益率は11.6%であった。 1~3月の税引前利益(EBT)は20億300万ユーロ(前年同期:20億8,000万ユーロ、-3.7%)となった。グループの純利益は13億1,200万ユーロ(前年同期:13億5,200万ユーロ、-3.0%)であった。BMW、MINI、ロールス・ロイスの3ブランドを合わせた2013年第1四半期の納車台数は、全世界で前年比5.3%増の44万8,200台(前年同期:42万5,528台)に達した。
- 第1四半期のグループ売上高は175億ユーロ
- EBIT20億ユーロ
- EBT20億ユーロ
- 純利益13億ユーロ
- EBIT利益率11.6%
- BMWグループは2013年の見通しを再確認
ミュンヘン発:
BMWグループは2013年第1四半期も引き続き好調を維持した。グループ売上高は175億4,600万ユーロ(前年同期:182億9,300万ユーロ、-4.1%)となった。新技術への投資と人件費が増加し、世界的に厳しい市場環境にもかかわらず、第1四半期の金利払前税引前利益(EBIT)は20億3,900万ユーロ(前年同期:21億3,400万ユーロ、-4.5%)にのぼり、グループの第1四半期の業績としては過去2番目のレベルに達した。EBIT利益率は11.6%であった。
1~3月の税引前利益(EBT)は20億300万ユーロ(前年同期:20億8,000万ユーロ、-3.7%)となった。グループの純利益は13億1,200万ユーロ(前年同期:13億5,200万ユーロ、-3.0%)であった。BMW、MINI、ロールス・ロイスの3ブランドを合わせた2013年第1四半期の納車台数は、全世界で前年比5.3%増の44万8,200台(前年同期:42万5,528台)に達した。
ライトホーファー:売上高、収益ともに高い水準を維持
「現在、ヨーロッパの自動車市場は低迷していますが、BMWグループは2013年度も順調なスタートを切り、第1四半期の販売台数としては新記録を達成しました。しかも、新技術への多額の投資や世界的な厳しい市場環境にもかかわらず、売上高と収益ともに高い水準で維持することができました。自動車部門における第1四半期の営業利益率9.9%という数字は、私たちが目指す持続的な利益目標としては最高のレベルです」と、BMW AG取締役会会長ノルベルト・ライトホーファーは木曜日、ミュンヘンでこのように述べた。
自動車部門:EBITは15億8,000万ユーロ
自動車部門の第1四半期の売上高は159億700万ユーロ(前年同期:161億5,900万ユーロ、-1.6%)に達し、前年同様の高いレベルを示した。新技術への多額の投資、地域的な売上構成の変化、全般的に厳しい市場環境を受けて、EBITは15億8,200万ユーロとなり、前年同期を下回った(前年同期:18億8,000万ユーロ、-15.9%)。自動車部門の第1四半期のEBIT利益率は9.9%、税引前利益は15億1,600万ユーロ(前年同期:18億2,200万ユーロ、-16.8%)となった。
BMWブランドは第1四半期販売台数の新記録を打ち立てることで、プレミアム・セグメントのグローバル・リーダーとしての地位を維持した。販売台数は7.0%増の38万1,404台(前年同期:35万6,548台)へと増加した。BMW X1、BMW 3シリーズ、BMW 5シリーズ、BMW 7シリーズは、それぞれのセグメントにおいてマーケット・リーダーの地位を堅持している。
BMW 1シリーズの第1四半期販売台数は5万3,906台(前年同期:5万4,160台、-0.5%)となり、前年とほぼ同じ数字に達した。BMW 3シリーズは急成長を遂げ、19.9%増となる10万9,309台(前年同期:9万1,189台)を記録した。BMW 5シリーズも引き続き非常に好調で、販売台数は4.3%増の8万5,731台(前年同期:8万2,231台)に達した。BMW 6シリーズもきわめて好調で、販売台数は6,174台(前年同期:4,651台、+32.7%)となった。
BMW Xファミリーの各種モデルも1~3月に好調を維持した。BMW X1の販売台数は27.6%増の3万7,680台(前年同期:2万9,532台)と急増した。BMW X3とBMW X5の第1四半期販売台数は、それぞれ新記録となる3万6,189台(前年同期:3万5,248台)と2万7,274台(前年同期:2万6,563台)に達し、いずれも2.7%増となった。BMW X6の販売台数は合計9,769台(前年同期:1万1,048台、-11.6%)であった。
MINIブランド全体の第1四半期販売台数は6万6,154台(前年同期:6万8,210台、-3.0%)となった。MINI Crossoverの販売台数は7.1%増の2万3,559台(前年同期:2万2,001台)に達した。MINI Roadsterの販売台数は2,288台(前年同期:980台)に倍増した。MINIハッチバック・モデルの販売台数は合計2万9,519台(前年同期:3万692台、-3.8%)であった。第1四半期、オックスフォード工場の生産ラインは、設備改修のために4週間にわたって操業を停止した。3月には、MINIファミリーに7番目のメンバーとなるスポーツ・アクティビティ・クーペMINI Pacemanが加わった。同モデルにより、年間販売台数の増加が期待されている。
超高級車セグメントにおけるロールス・ロイスの第1四半期販売台数は、前年同期770台から16.6%減の642台であった。3月には、これまでで最もパワフルなロールス・ロイスとなるレイスが発表された。このニュー・モデルの発売は、今年の年末を予定している。
第1四半期、BMWグループは世界のほぼ全地域においてその地位を強化した。ヨーロッパ(20万7,243台、+3.1%)、アメリカ(9万6,488台、+5.0%)、アジア(13万219台、+9.5%)での販売台数の増加が、BMWグループのバランスのとれた成長に貢献した。
米国および中国の販売台数はそれぞれ4.2%(7万9,117台)、7.5%(8万6,224台)の増加を示し、英国(4万5,757台、+17.4%)やロシア(9,394台、+21.0%)などその他の多くの市場ではさらに高い伸びを記録した。
対照的に、イタリア(1万6,006台、-5.1%)とフランス(1万5,343台、-7.4%)では前年を下回った。
モーターサイクル部門の収益が大幅に増加
モーターサイクル部門の第1四半期の売上高は、2.7%減の4億3,600万ユーロ(前年同期:4億4,800万ユーロ)に留まったが、EBITは37.8%増加して5,100万ユーロ(前年同期:3,700万ユーロ)、税引前利益は35.1%増の5,000万ユーロ(前年同期:3,700万ユーロ)となった。第1四半期におけるBMWブランドのモーターサイクルの販売台数は、厳しい市場環境の中で2万4,732台(前年同期:2万4,373台、+1.5%)を記録した。
2月には、ニューF 800 GTとBMW Motorradの90周年を記念した多くの特別仕様車(R 1200 R、R 1200 RT、R 1200 GS Adventure)が発売された。さらに3月には、大きな成功を収めた長距離エンデューロのR 1200 GSが続いた。
ファイナンシャル・サービス部門の業績が好調
ファイナンシャル・サービス部門は第1四半期も好調を維持し、売上高と収益のいずれにおいても記録的なレベルを達成した。売上高は0.6%増の48億3,000万ユーロ(前年同期:48億ユーロ)となった。また、税引前利益は4億4,900万ユーロ(前年同期:4億3,400万ユーロ、+3.5%)であった。
新規リース/ファイナンス契約件数は世界全体で11.2%増の34万328件(前年同期:30万5,984件)に達した。3月末時点でのディーラーおよび小売顧客とのリース/ファイナンス契約件数は7.1%増加し、合計390万5,891件(前年同期:364万6,111件)となった。
従業員数は5.1%増加
BMWグループの2013年3月31日現在の従業員数は前年よりも増加し、世界全体で5.1%増の10万6,470人(前年同期:10万1,260人)となった。BMWグループは、グループの乗用車に対する旺盛な需要に応え、技術革新を推進し、新技術を開発するために力となるエンジニアと熟練工を求めている。
BMWグループは引き続き年間目標を追求
BMWグループは、困難で不安定な経済環境にあっても年間目標を引き続き追求していく。
「大部分のヨーロッパ市場では、この先数か月間あまり大きな利益は見込めず、経済情勢は厳しいままと思われます」と、ライトホーファーは述べている。
2013年、BMWグループは、引き続き世界の販売台数が前年を上回ることを目指している。「今期もさらなる販売台数の増加が予測され、最高記録を再び更新することになるでしょう」と、ライトホーファーは続けた。
BMWグループは、2013年も設備投資を継続し、好調歩維持できるようにする。新技術と新しい車両コンセプト開発のための支出も引き続き増額することにしている。ニュー・モデルの導入は2013年だけで11モデルを予定し、2014年末までの2年間ではおよそ25のニュー・モデルが投入され、このうち10モデルはまったくのニューフェースとなる。
「新技術とニュー・モデル開発に多額の支出を予定し、さらに生産ネットワークにも投資する関係で、2013年のグループの税引前利益は2012年とほぼ同レベルになると予想されます」と、ライトホーファーは再確認している。
逆風が厳しさを増す中、自動車部門は今期に8~10%の金利払前税引前利益(EBIT)率を維持できる見通しとなっている。このEBIT利益率の範囲は2013年以降の期間についても持続できると予想されるが、政治的・経済的な情勢によっては、実際の利益率目標を上方および下方修正する可能性もある。
モーターサイクル部門は今期、さらなる営業利益の増加を予測している。その原動力となる魅力的なニュー・モデルの中でも、R 1200 GSは部門の売上高と利益の増加に貢献すると期待されている。
ファイナンシャル・サービス部門も好調を維持する見通しで、資本金利益率は少なくとも18%に達すると見込んでいる。
なお、以上に掲げた今期の予想数字は、世界の経済的・政治的な情勢が大きく変わらないという前提に基づいている。
BMW Group 2013年第1四半期業績
2013年
|
2012年
| 増減率 (%) | |
販売台数 |
|
|
|
自動車 台 | 448,200 | 425,528 | 5.3 |
内訳: |
381,404 |
356,548 |
7.0 |
MINI 台 | 66,154 | 68,210 | -3.0 |
ロールス・ロイス 台 | 642 | 770 | -16.6 |
モーターサイクル 台 | 24,732 | 24,373 | 1.5 |
従業員数1 | 106,470 | 101,260 | 5.1 |
売上高 百万ユーロ | 17,546 | 18,293 | -4.1 |
内訳: |
15,907 |
16,159 |
-1.6 |
モーターサイクル 百万ユーロ | 436 | 448 | -2.7 |
ファイナンシャル・サービス 百万ユーロ | 4,830 | 4,800 | 0.6 |
調整科目 百万ユーロ | 1 | 1 | - |
控除額 百万ユーロ | -3,628 | -3,115 | -16.5 |
金利払前税引前利益(EBIT) 百万ユーロ | 2,039 | 2,134 | -4.5 |
内訳: |
1,582 |
1,880 |
-15.9 |
モーターサイクル 百万ユーロ | 51 | 37 | 37.8 |
ファイナンシャル・サービス 百万ユーロ | 450 | 426 | 5.6 |
調整科目 百万ユーロ | 17 | 13 | 30.8 |
控除額 百万ユーロ | -61 | -222 | 72.5 |
税引前利益 百万ユーロ | 2,003 | 2,080 | -3.7 |
内訳: |
1,516 |
1,822 |
-16.8 |
モーターサイクル 百万ユーロ | 50 | 37 | 35.1 |
ファイナンシャル・サービス 百万ユーロ | 449 | 434 | 3.5 |
調整科目 百万ユーロ | 67 | -19 | - |
控除額 百万ユーロ | -79 | -194 | 59.3 |
所得税 百万ユーロ | -691 | -728 | 5.1 |
純利益 百万ユーロ | 1,312 | 1,352 | -3.0 |
1株当たり利益2 ユーロ | 1.99/1.99 | 2.05/2.05 | -2.9 |
*2012年の数値は、IAS第19号の改訂版に合わせ部分的に調整済み
1休止中の雇用契約、退職前のパートタイム配置の労働・非労働段階の従業員、および低賃金労働者を除く
2普通株/優先株 1株当たりの利益