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事故回避、乗員保護、速やかな救急連絡:BMW i3の統合安全コンセプト
Wed Nov 27 05:25:00 CET 2013 プレスリリース
BMWグループ初の量産電気自動車BMW i3が、発売と時を同じくしてユーロNCAP衝突試験の乗員保護・子供保護において最高評価の5つ星を獲得した。かねてからの予想どおり、同セグメントで最高水準にある通常型エンジン車と同等のパッシブ・セーフティ性能が確認された。BMW統合安全コンセプトでは、衝突回避やインテリジェント・エマージェンシー・コールなど、あらゆる項目を網羅するとともに、ユーロNCAPよりさらに厳しい基準を設定している。
- BMWグループ初の量産電気自動車、BMW i3がユーロNCAP衝突試験の 乗員保護・子供保護で最高評価を獲得
ミュンヘン発:
BMWグループ初の量産電気自動車BMW i3が、発売と時を同じくしてユーロNCAP衝突試験の乗員保護・子供保護において最高評価の5つ星を獲得した。かねてからの予想どおり、同セグメントで最高水準にある通常型エンジン車と同等のパッシブ・セーフティ性能が確認された。BMW統合安全コンセプトでは、衝突回避やインテリジェント・エマージェンシー・コールなど、あらゆる項目を網羅するとともに、ユーロNCAPよりさらに厳しい基準を設定している。
BMW i3は革命的な車両コンセプトにより、乗る人が笑顔になるドライビング・プレジャーや優れた環境性能に加え、安全面においても最高水準を達成した。同モデル向けに開発された安全コンセプトは、衝突回避に焦点を合わせたドライバー支援システムから、パッシブ・セーフティ装備、インテリジェント・エマージェンシー・コール機能にいたるまであらゆる項目を網羅するほか、衝突保護に関する世界のすべての基準に適合している。
BMW統合安全コンセプトの目的は、実際の道路や事故の状況に即して、アクティブ・セーフティおよびパッシブ・セーフティ装備の最適な組み合わせを提供すること。同コンセプトのアクティブ・セーフティ機能の中には、ドライバーによる事故回避を支援する予防的システムも規定されており、実際、BMW i3に採用された「ドライビング・アシスト・プラス」にも、ブレーキ機能付の衝突警告および歩行者警告が含まれている。このセグメントで唯一のこのシステムは、主に市街地での安全確保を想定したもので、衝突防止や、事故程度を大きく軽減するのに役立つほか、衝突が不可避となった場合には、精密に設定した負荷伝達経路や、大型クラッシャブル・ゾーン、優れた強度により生存空間となるパッセンジャー・セル、それに、機能面で精密に相互連携する電子制御レストレイント・システムがあいまって、最大限の乗員保護を実現する。また、やはりこのセグメントで唯一となるインテリジェント・エマージェンシー・コールも採用。車両位置自動検出機能、事故程度検出機能を備え、BMW i3では標準装備となっている。このシステムは、自動でコール・センターに電話をかけることで救急への連絡時間を短縮する装備。これによりBMWグループは2010年、欧州の衝突試験機関、ユーロNCAPより、特別賞のユーロNCAPアドバンスト賞を受賞した。特別賞となったのは、現在のユーロNCAP標準テストでは、この高度緊急連絡機能の評価が含まれないため。なお、EU全域の全新規登録車にこのシステムの搭載を義務付ける法規制は2015年に発効する。
BMW i3に搭載されるすべてのパッシブ・セーフティ・システムは、同モデルの開発期間中、BMWグループの事故調査部門が独立系専門家らと協力して多数のクラッシュテストを実施し、その有効性について解析を行った。この作業では、世界中の新車登録や消費者安全テストで定められている、ユーロNCAPより厳しいすべての事故形態(追突被害や横転事故など)についても検討した。
BMW i3は、カーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)製の超高剛性パッセンジャー・セルとレストレイント・システムの正確な相互作用により、ユーロNCAP衝突試験の成人乗員保護および子供乗員保護において優れた成績を収めた。前面衝突と側面衝突、さらにはポール側面衝突においても負傷の危険性がきわめて低いことが確認された。とりわけ注目されたのが、CFRP製パッセンジャー・セルの変形のしにくさで、これがレストレイント・システムの効果を高める上でも寄与している。