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BMWグループは第3四半期で力強い業績を達成
Tue Nov 04 03:00:00 CET 2014 プレスリリース
BMWグループは、2014年第3四半期および1月から9月期の両方で、販売台数および売上高、ならびにグループ収益で成長を記録し、良好な業績を継続し、世界中でプレミアム・セグメントにおけるトップの座を強固なものとしている。
- 第3四半期のグループ売上高は196億ユーロ
- 金利払前税引前利益(EBIT)は22億6,000万ユーロに増加
- 自動車部門のEBIT利益率は9.4%に増加
- 9カ月間のグループの収益は577億ユーロに増加
- 9カ月間のグループのEBITは69億5,000万ユーロに増加
- 9カ月間の自動車部門の売上高EBIT率は10.2%
- BMWグループは2014年の年間収益予測を再確認
ミュンヘン発:
BMWグループは、2014年第3四半期および1月から9月期の両方で、販売台数および売上高、ならびにグループ収益で成長を記録し、良好な業績を継続し、世界中でプレミアム・セグメントにおけるトップの座を強固なものとしている。
第3四半期のグループ売上高は4.5%増加した。これは、前年度から売上高が196億ユーロに増加したためである(2013年度:187億5,100万ユーロ)。金利払前税引前利益(EBIT)は17.1%増の22億5,600万ユーロ(2013年度:19億2,600万ユーロ)で、これはより高価値のモデル・ミックスによるものである。グループ税引前利益(EBT)は、1.2%増加の20億1,300万ユーロ(2013年度:19億8,900万ユーロ)。これら3つすべての数値は、第3四半期としては過去最高のものである。グループの純利益は、前年度をわずかに下回る13億1,400万ユーロ(2013年度:13億3,000万/-1.2%)で、これは法人所得税費用の増加による。グループの営業利益率(EBIT)は11.5%(2013年度:10.3%)であった。
BMW、MINIおよびロールス・ロイスの3ブランドを合わせた世界納車台数は、前年7月~9月期比5.8%増、新記録となる50万9,669台(2013年度:48万1,657台)であった。
9カ月間の売上高は3.4%増の577億4,000万ユーロ(2013年度:558億4,900万ユーロ)。EBITは15.2%増の69億4,900万ユーロ(2013年度:60億3,000万ユーロ)、税引前利益は13.5%増の68億3,900万ユーロ(2013年度:60億2,400万ユーロ)に達した。これらの数も、1月~9月期の最高新記録となっている。グループの純利益は12.7%増加し、45億4,700万ユーロ(2013年度:40億3,400万ユーロ)。1月~9月期の車両販売台数は6.5%増加し、新記録の152万9,880台(2013年度:143万6,178台)であった。1月~9月期の営業利益率(EBIT)は、12.0%(2013年度:10.8%)であった。
火曜日、ミュンヘンにおいて、BMW AG取締役会長のノルベルト・ライトホーファーは、「当社は、ますます困難となっている環境下で、第3四半期および1月~9月期の両方で優れた業績を挙げました」と述べた。
自動車部門:第3四半期のEBITが約17億ユーロに増加
BMWグループは、当報告期間において、史上最多のBMW、MINIおよびロールス・ロイスのブランド車両を販売した。自動車部門の売上高は、7月~9月期で5.5%増の181億4,200万ユーロ(2013年度:171億9,700万ユーロ)。EBITは9.7%増加し16億9,700万ユーロ(2013年度:15億4,700万ユーロ)となり、これはEBIT利益率としては9.4%(2013年度:9.0%)にあたる。同部門の税引前利益は14億3,000万ユーロ(2013年:16億3,100万ユーロ)。
同部門の1月~9月期の売上高は3.7%増の532億500万ユーロ(2013年度:513億500万ユーロ)であった。EBITは11.4%増の54億3,800万ユーロ(2013年度:48億8,200万ユーロ)、同部門の税引前利益 は11.0%増の53億2,300万ユーロ(2013年度:47億9,500万ユーロ)を記録、その結果EBIT利益率は10.2%(2013年度:9.5%)であった。
BMWブランドは、販売台数の新記録を打ち立て、報告期間を通してプレミアム・セグメントにおけるポール・ポジションを維持した。第3四半期の販売台数は6.9%増の43万3,145台(2013年度:40万5,350台)、1月~9月期では9.1%増の131万9,492台(2013年度:120万9,598台)を記録した。業績に対するプラスの貢献をしたのは、BMW 3、4、5シリーズおよびX5で、それぞれが世界市場でセグメントをリードした。
1月~9月期のBMW 3シリーズの販売台数は、前年同期をわずかに下回る35万3,078台(2013年度:36万5,772台/-3.5%)となった。現在、BMW 4シリーズにクーペおよびカブリオレのバージョンが含まれるようになったことに注意が必要である。BMW 4シリーズは、2013年秋の発売から好評を博し、1月~9月期で計8万1,876台が納車された。BMW 5シリーズも引き続き好調で、1月~9月期の販売は2.8%増の27万8,479台(2013年:27万902台)を記録した。
BMW Xファミリーの各種モデルも、引き続き高い人気を維持した。BMW X1の2014年1月~9月期の販売は0.2%の微増の11万6,722台(2013年度:11万6,451台)、またBMW X3は1.8%増の計11万6,015台(2013年度:11万3,945台)を記録した。夏の発売以来、BMW X4の販売台数はすでに7,199台に達した。BMW X5の販売台数は34.2%と急増、10万4,997台(2013年:78,244台)を記録した。
年初からのBMW i3の販売台数は、9月に1万台の大台を超えた。この革新的な電気自動車は、1月~9月期ですでに合計10,199台が販売された。第2四半期の米国および日本での発売に続き、10月以降は中国でも販売されている。6月に発売したBMW i8は、9月末までに341台の納車が済んでいる。
MINIブランド車両の第3四半期の販売台数は0.2%微増の7万5,633台(2013年度:75,482台)を記録した。この3カ月における中核モデルのMINI Hatchの販売は、12.4%増の3万6,452台(2013年度:3万2,436台)を記録した。当年度1月~9月期のMINIブランドの販売は予測通り減少し、20万7,529台(2013年度:22万4,280台/-7.5%)となり、これはブランドの中核モデルの入れ替えが原因である。ただし、年間を通して見ると、MINIの販売は前年度の報告と同程度の高いレベルに回復する可能性が高い。当期の追い風を発生させると期待されている数多くのモデルのひとつが、10月末に欧州のショールームに登場したニューMINI 5ドアである。
ウルトララグジュアリー部門では、ロールスロイス・モーター・カーズの第3四半期の世界販売が8.0%増の891台(2013年度:825台)、また、1月~9月期では24.3%増の2,859台(2013年度:2,300台)を記録した。
世界販売において、バランスの取れた納車を達成するための戦略に沿って、BMWグループは1月~9月期にすべての主要販売地域において、販売台数の成長を達成した。
欧州では、車両販売台数は3.4%増の66万3,407台(2013年度:64万1,537台)を記録した。ドイツでの販売台数は3.2%伸び、19万8,083台(2013年度:19万1,889台)となり、英国では2.5%増の15万626台(2013年度:14万6,913台)を記録した。
今年の初めから、BMWグループはアジアで計48万2,718台(2013年度:42万2,777台)を販売し、前年の1月~9月期の数値を14.2%上回った。今期の中国本土での販売は、17.8%増の33万6,499台(2013年度:28万5,630台)を記録した。
また、BMWグループは今年1月~9月期のアメリカ大陸地域での販売台数を伸ばし、販売台数3.7%増の33万7,852台(2013年度:32万5,677台)を記録した。米国での1月~9月期の販売台数は5.2%増の27万6,491台(2013年度:26万2,745台)に達した。
モーターサイクル部門の収益が大幅に向上
第3四半期のモーターサイクル部門の売上高は、14.2%増の3億7,000万ユーロ(2013年度:3億2,400万ユーロ)を記録した。EBITは大幅増の2,700万ユーロ(2013年度:EBITマイナス400万ユーロ)で、税引前利益は2,600万ユーロ(2013年度:税引前損益500万ユーロ)と急増した。第3四半期の販売台数は3.6%増の2万9,239台(2013年度:2万8,213台)を記録した。
9カ月間の部門売上高は、10.9%増の13億7,000万ユーロ(2013年度:12億3,500万ユーロ)を記録した。EBITは57.0%と急増、1億4,600万ユーロ(2013年度:9,300万ユーロ)を記録、税引前利益は58.9%増の1億4,300万ユーロ(2013年度:9,000万ユーロ)であった。販売台数は7.6%増の10万217台(2013年度:9万3,154台)で、BMW Motorradとしては初めて1月~9月期で10万台の大台を突破した。
堅調なファイナンシャル・サービス部門
ファイナンシャル・サービス部門は2014年第3四半期も引き続き好調を維持している。同部門の売上高は4.5%増の52億2,100万ユーロ(2013年度:49億9,400万ユーロ)であった。税引前利益は、14.3%改善して4億5,500万ユーロ(2013年度:3億9,800万ユーロ)を記録した。
1月~9月期の売上高は、2.6%増の152億6,600万ユーロ(2013年度:148億8,200万ユーロ)であった。税引前利益は、4.5%増の13億7,300万ユーロ(2013年度:13億1,400万ユーロ)であった。
リース/ファイナンス事業における1月~9月期の新規契約件数は、計111万1,700件(2013年度:110万4,527件)であった。2014年9月30日現在のディーラーおよび小売顧客とのリース/ファイナンス契約は、5.2%増の合計426万436件(2013年度:404万8,821件)となった。
従業員数の増加
2014年9月30日現在の従業員数は、前年と比較して4.3%の伸びを見せた。報告期末時点で、BMWグループの従業員数は、11万4,587名(2013年9月30日:10万9,871名)であった。従業員増の要因としては、引き続き自動車への増え続ける需要に応えつつイノベーションの推進と新たな技術開発のために、エンジニアや熟練工の必要性が増大していることが挙げられる。トレーニング・イヤーの開始にあたり、1,500名(ドイツの1,200名を含む)を超える研修生がBMWグループでキャリアをスタートさせた。
BMWグループは年間収益目標を再確認
2014年の1月~9月期の力強い業績に基づき、BMWグループは販売台数(2013年度:196万3,798台)とグループ税引前利益(2013年:79億1,300万ユーロ)において記録達成を目指す。「当社は、引き続きグループ年間税引前利益の大幅増を達成に向かっており、この12カ月間で200万台以上の車両を納車しています」とライトホーファーは述べている。
今年だけでも、BMWグループは16のニュー・モデルを発売し、さまざまなモデル・チェンジを行っている。
自動車部門は、2014年度も引き続きEBIT利益率8~10%の範囲(2013年度:9.4%)を目指し努力を続けている。ただし、経済的・政治的情勢によっては、事実上利益率目標の上方修正または下方修正を迫られる可能性は残る。年間ベースでは、自動車事業からの売上高の着実な増加が見込まれている(2013年度: 706億2,900万ユーロ)。
モーターサイクル部門も、年間全体を通じて好調を維持することが見込まれる。世界のモーターサイクル市場における困難な状況にもかかわらず、販売台数は前年(2013年:11万5,215台)よりも確実に増加する見通しである。
ファイナンシャル・サービス部門も、2014年は堅調を維持すると予想される。関連する投資の結果、自己資本利益率(2013年:20.2%)は少し減少すると思われるが、それでもBMWグループの必要な最低水準である18%は上回ると予想される。
新規技術に対する支出は、年度末まで引き続き高いレベルを維持する。このトレンドを作り出している重要な要因のひとつは、さらに厳しさを増す規制に対応するために、CO2排出量をさらに削減する新技術を開発する必要性である。これらの課題に加え、世界経済もさまざまなリスクの影響を受ける。よって、以上に掲げた今期のBMWグループの予想数字は、2014年に政治的・経済的な情勢が安定したままであるという前提に基づいている。
2014年 | 2013年 | 増減率 (%) | ||
販売台数 |
|
|
| |
自動車 | 台 | 509,669 | 481,657 | 5.8 |
内訳: |
台 |
433,145 |
405,350 |
6.9 |
MINI | 台 | 75,633 | 75,482 | 0.2 |
ロールス・ロイス | 台 | 891 | 825 | 8.0 |
モーターサイクル | 台 | 29,239 | 28,213 | 3.6 |
従業員数1 |
| 114,587 | 109,871 | 4.3 |
営業キャッシュフロー 自動車部門
|
百万ユーロ | 1,646 | 2,574 | -36.1 |
売上高 | 百万ユーロ | 19,600 | 18,751 | 4.5 |
内訳: |
百万ユーロ |
18,142 |
17,197 |
5.5 |
モーターサイクル | 百万ユーロ | 370 | 324 | 14.2 |
ファイナンシャル・サービス | 百万ユーロ | 5,221 | 4,994 | 4.5 |
調整科目 | 百万ユーロ | 2 | 1 | - |
控除額 | 百万ユーロ | -4,135 | -3,765 | -9.8 |
金利払前税引前利益( EBIT ) | 百万ユーロ | 2,256 | 1,926 | 17.1 |
内訳: |
百万ユーロ |
1,697 |
1,547 |
9.7 |
モーターサイクル | 百万ユーロ | 27 | -4 | - |
ファイナンシャル・サービス | 百万ユーロ | 456 | 390 | 16.9 |
調整科目 | 百万ユーロ | 31 | 14 | - |
控除額 | 百万ユーロ | 45 | -21 | - |
税引前利益 | 百万ユーロ | 2,013 | 1,989 | 1.2 |
内訳: |
百万ユーロ |
1,430 |
1,631 |
-12.3 |
モーターサイクル | 百万ユーロ | 26 | -5 | - |
ファイナンシャル・サービス | 百万ユーロ | 455 | 398 | 14.3 |
調整科目 | 百万ユーロ | 63 | 11 | - |
控除額 | 百万ユーロ | 39 | -46 | - |
所得税 | 百万ユーロ | -699 | -659 | -6.1 |
純利益 | 百万ユーロ | 1,314 | 1,330 | -1.2 |
1株当たり利益2 | ユーロ | 1.99/1.99 | 2.02/2.02 | -1.5/-1.5 |
*前年の数値は、IFRS10 及びIFRS 11に合わせ部分的に調整済み
1休止中の雇用契約、退職前のパートタイム配置の労働・非労働段階の従業員、および低賃金労働者を除く
2普通株/優先株 1株当たりの利益
2014年 | 2013年 | 増減率 (%) | ||
販売台数 |
|
|
| |
自動車 | 台 | 1,529,880 | 1,436,178 | 6.5 |
内訳: |
台 |
1,319,492 |
1,209,598 |
9.1 |
MINI | 台 | 207,529 | 224,280 | -7.5 |
ロールス・ロイス | 台 | 2,859 | 2,300 | 24.3 |
モーターサイクル | 台 | 100,217 | 93,154 | 7.6 |
従業員数1 |
| 114,587 | 109,871 | 4.3 |
売上高 | 百万ユーロ | 5,148 | 6,923 | -25.6 |
内訳: |
百万ユーロ |
53,205 |
51,305 |
3.7 |
モーターサイクル | 百万ユーロ | 1,370 | 1,235 | 10.9 |
ファイナンシャル・サービス | 百万ユーロ | 15,266 | 14,882 | 2.6 |
調整科目 | 百万ユーロ | 5 | 4 | 25.0 |
控除額 | 百万ユーロ | -12,106 | -11,577 | -4.6 |
金利払前税引前利益( EBIT ) | 百万ユーロ | 6,949 | 6,030 | 15.2 |
内訳: |
百万ユーロ |
5,438 |
4,882 |
11.4 |
モーターサイクル | 百万ユーロ | 146 | 93 | 57.0 |
ファイナンシャル・サービス | 百万ユーロ | 1,380 | 1,308 | 5.5 |
調整科目 | 百万ユーロ | 57 | 38 | 50.0 |
控除額 | 百万ユーロ | -72 | -291 | - |
税引前利益 | 百万ユーロ | 6,839 | 6,024 | 13.5 |
内訳: |
百万ユーロ |
5,323 |
4,795 |
11.0 |
モーターサイクル | 百万ユーロ | 143 | 90 | 58.9 |
ファイナンシャル・サービス | 百万ユーロ | 1,373 | 1,314 | 4.5 |
調整科目 | 百万ユーロ | 145 | 167 | -13.2 |
控除額 | 百万ユーロ | -145 | -342 | - |
所得税 | 百万ユーロ | -2,292 | -1,990 | -15.2 |
純利益 | 百万ユーロ | 4,547 | 4,034 | 12.7 |
1株当たり利益2 | ユーロ | 6.90/6.91 | 6.12/6.13 | 12.7/12.7 |
*前年の数値は、IFRS10 及びIFRS 11に合わせ部分的に調整済み
1休止中の雇用契約、退職前のパートタイム配置の労働・非労働段階の従業員、および低賃金労働者を除く
2普通株/優先株 1株当たりの利益