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BMW iが国連(UN)の「Momentum for Change」賞を受賞。
11.12.2015 プレスリリース
BMW iが充電用インフラストラクチャー運営会社のChargePointと共同で発足させたイニシアチブが、このたび国連の「Momentum for Change」賞に選ばれた。
- BMW iは全世界で電気自動車充電用インフラストラクチャーのパイロット・プロジェクトを先導。
- 「給油のような充電」が目標。
ミュンヘン発:
BMW iは、画期的な製品およびサービスによってだけでなく、電気自動車のための一般利用可能な充電用インフラストラクチャーの整備に向けた世界的な取り組みによっても、パーソナル・モビリティの未来を創り上げている。BMW iが充電用インフラストラクチャー運営会社のChargePointと共同で発足させたイニシアチブが、このたび国連の「Momentum for Change」賞に選ばれた。世界最大の電気自動車用国内急速充電ネットワーク構築への両社の取り組みが高く評価されたことが今回の受賞の理由である。同プロジェクトは、全国規模の、標準化されたブランド固有の充電用インフラストラクチャー構築への道のりのマイルストーンとなるものであり、そのため米国での電気自動車の発展においても重要な役割を担っている。「Momentum for Change」賞は、パリで開催される国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で授与される。
2015年末までに、米国西海岸のポートランド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、およびサンディエゴ間、また東海岸のワシントンD.C.とボストン間に100か所近い急速充電ステーションが設置される予定である。充電ステーションは、最大50マイルの間隔で、主にサービス・エリアおよびショッピング・センター、レストラン、レジャー施設などに設置される。ステーションでは、充電の際に50kWまたは24kWを選択できる。50kWを選択した場合、たとえばBMW i3では約20分間で標準充電が完了する。特に注目を引いたのは、全ステーションが世界的なCCS規格に準拠しており、幅広い種類の電気自動車に利用可能で、特定のブランドのモデルだけに利用が限定されていない点である。
今回「Momentum for Change」賞に選ばれた米国東海岸および西海岸でのイニシアチブ以外にも、BMW iは世界中で数多くの急速充電用インフラストラクチャー・プロジェクトをサポートしており、北米、欧州、南アフリカ、中国、日本に重点を置いて活動を展開している。これまでに、25か国以上の30を超えるプロジェクトに50社以上のパートナー企業が参加し、合わせて3,000か所以上のDC急速充電ポイントと1,300か所以上のAC充電ポイントが新設された。このようにBMW iは、自動車業界においてこの種の取り組みを世界的に先導している。また、BMW i Venturesによる、ChargePointやChargemasterといった充電用インフラストラクチャー業界のリーディング企業に対する戦略的な投資が、電気自動車の成功に向けた同ブランドの機運を強調している。
それに加えて欧州では複数のTEN-T(Trans European Network – Transport、欧州横断運輸ネットワーク)プロジェクトにも参加しており、欧州10か国で429か所の急速充電ステーション設置が計画されている。ドイツでBMW iはSLAM(幹線道路および大都市エリアのための急速充電ネットワーク)プロジェクトのイニシエーター兼マネージャーを務めている。同プロジェクトでは、600か所の急速充電ステーションの設置を予定している。2012年にBMW iの参加のもとで行われた研究プロジェクト「A9高速道路における電気自動車の急速充電」でミュンヘンおよびベルリン間に設置された充電スタンドは、現在では民間によって運営されている。
BMW iのChargeNow - 世界で最も包括的な充電サービス:1枚の顧客カードで、25か国3万8,000か所以上の充電ポイントでの検索・利用・ローミング・支払いが可能。
25か国のさまざまな運営会社による3万8,000か所以上の充電ポイントに対応するChargeNowは、公共利用可能な電気自動車およびプラグイン・ハイブリッド車用充電ポイントの世界最大のネットワークである。ChargeNowカードと同名のアプリにより、顧客は国際ネットワークに統合されているすべての充電ステーションを便利に利用できる(キャッシュレス決済&請求を含む)。それにより、複数のプロバイダーでの面倒で時間のかかる登録作業はもはや不要となる。ナビゲーション・システムと対応するアプリに統合されているため、ドライバーはChargeNowネットワークに属する充電ステーションの検索・選択を快適に行うことができる。
「給油のような充電」が目標。
外出時における公共の場所での充電をさらに魅力的なものにするため、BMW iは現行プロジェクトに参加するほか、未来の急速充電規格の開発と標準化も推し進めている。その際の開発担当者の目標像は「給油のような充電」である。この目標を達成するため、BMW i Venturesはさらに米国と英国の充電スタンド運営業界のリーディング企業(米国:ChargePoint、英国:Chargemaster)に対して戦略的な投資を行った。
BMW i 360° ELECTRICによる家庭用充電のためのインテリジェントなソリューション:ウォールボックス、設置サービス、およびBMW i Green Energy。
今日、充電プロセスの約80%は家庭または職場で実施されている。そのためBMW iは360° ELECTRICのサービスの一環として、家庭で快適、安全、迅速に充電するための理想的なカスタム・ソリューションであるBMW i ウォールボックスを2種類のバージョンで提供している。現在、BMW i3のドライバーのほぼ3人に1人がこの高性能な充電ステーションを選択している。パートナー企業との連携により、BMW iは顧客に個別設置サービスも提供する。
再生可能エネルギーによって高電圧バッテリーを充電する場合の、電気自動車またはプラグイン・ハイブリッド車のエコバランスはあらためて最適化されている。「BMW i Green Energy」の枠内で、現在15か国の顧客は、エネルギー供給事業者から購入した、または自力で発電した再生可能エネルギー源から得た電気の利用に際して援助を受けられる。この分野でBMWグループが連携しているパートナー企業には、グリーン電力供給事業者10社、ならびにカーポート、家庭および車庫の屋根用の太陽光発電設備メーカー4社が含まれる。
BMW iは、その包括的な製品&サービス・レンジやイノベーション・プロジェクトへの参加を通じて、現在すでにeモビリティがますます多くの人々にとって日常的に利用しやすく持続可能な選択肢となっていることを示している。
BMW iについて
BMWグループのブランドであるBMW iは、未来志向のモビリティおよび車両コンセプト、進歩的なデザイン、そしてサステイナビリティ(持続可能性)を主な特徴とする新しい解釈の「プレミアム」のためのインキュベーターの役割を担っている。BMW iは全世界でBMW i3(大都市エリアでの使用を目的とする電気自動車)およびBMW i8(小型車並みの燃料消費率を特徴とするハイブリッド・スポーツ・カー)や数々のモビリティ・サービス、ならびにeモビリティ&コネクテッド・モビリティ分野への投資を展開している。
BMW i Venturesについて
BMW i VenturesはBMWグループのベンチャー企業であり、都市部のモビリティが抱えるニーズのための革新的なソリューションに対して投資を行っている。
www.bmw-iventures.com