ユナイテッド・ビジュアル・アーティストによるその場所特有のインスタレーションをA/D/Oで公開

• 「 Spirit of the City 」は、都市環境を移動する際に個人が経験する身体的、感情的反応を探究している

ミュンヘン / ニューヨーク発

デザインの未来を探求するための想像的な空間として、MINIがブルックリンのグリーンポイント地区に設立したA/D/Oで、ロンドンを本拠地に活動するユナイテッド・ビジュアル・アーティスト（UVA）による地域限定インスタレーション "Spirit of the City（都市の魂）" が公開された。Spirit of the Cityは、都市環境を移動する際に個人が経験する身体的および感情的反応を調査する。

回転する柱状の鏡が立ち並ぶ展示は、動き、光、影、そして反射をダイナミックに組み合わせている。一見すると有機的な動きは、躍動するニューヨーク市の活動と詩的にリンクする。Spirit of the Cityは、A/D/Oの屋外の中庭専用に制作された。この展示は2018年5月18日から9月2日まで一般公開される。

「私たちの目標は、A/D/Oとニューヨーク市の周辺を比喩的かつ物理的に反映した、単純ではあるけれども世界を変えてしまうような、斬新な体験を創造することでした。」UVAの創始者マット・クラークはこのように語る。

来場者の目にそびえたつように映る高さ9フィート（約2.7メートル）の柱状のオブジェクトは、新しい都市を探索するときに経験するかもしれないスリルに似た、直感的でしびれるような刺激を誘発しながら、個人の知覚に挑戦することを意図している。

柱の動きは、都市の根底にある、絶えず変化させ続ける力に対するメタファーとしての役割がある。これら柱状のオブジェクトが連動して回転する様は、不活性な状態から動的な状態へ、また遊んでいるのか乱れているのか、など、さまざまな動きのパターンを作り出すよう調整されている。これらオブジェクトの状態は、ニューヨークの日常の活動を反映するように、例えばエネルギー需要のパターンや交通の流れなど、都市の人々の活動レベルを白日の下に晒し、あらかじめプログラムされ、選択されたデータに基づいて、24時間周期で展開される。UVAは訪れる人たちに、このインスタレーションを通じて、人々とその居住する都市との間のより深い影響を暗示し、極めて感情的で直観的な反応を呼び覚ますことを目指している。

それぞれの柱の研磨された反射面は、隣り合う柱の動きを何倍にも増大させ、太陽、空、グリーンポイント地区の工業施設といった周囲の環境を取り込んで、作品の一部として体験させる。陽が落ちて夕暮れになると、夜の街の活気を象徴するナトリウム・ランプで照らされた別の一面を映し出す。

MINIでブランド戦略および事業改革の責任者を務めるエスター・バーンは、次のように述べている。

「デザインの未来を探るためにA/D/Oを設立しました。MINIは、デザインがより人間味のある世界に向けて局面を変えることができると信じているからです。“Spirit of the City（都市の魂）”は、人々の感覚や欲望を反映し、それに適応する都市という楽観的なビジョンを表現しています。都市は人を活性化させます。これはA/D/Oと同様に、製品や独創性に貢献することを目指す当社のビジョンです。」

A/D/Oマネージング・ディレクターのネイト・ピンズレイは、次のように語っている。

「A/D/Oは、インパクトのあるデザインのプラットフォームとしてだけでなく、未来についての議論を呼び起こし、私たちすべてに影響を及ぼす意思決定においてデザイナーが重要な役割を果たしていることを訴えています。ユナイテッド・ビジュアル・アーティストと共に作ったこの作品は、夏の間、イベントやアクティビティに彩られながら、都市におけるユートピアというビジョンに関する研究を続けます。」

UVA創始者のマット・クラークは、さらに次のように続けた。「私たちを人間たらしめている性質である想像力と好奇心は、ここニューヨークで花開きます。ここでは、造られた環境と生きたエコシステムとの間に荒涼と魅力というはっきりとした興味深いコントラストが存在し、個々の見解や行動を支配しています。最終的に、“Spirit of the City（都市の魂）”は、私たちの活動が都市の景観を定義するのか、あるいは都市の景観が私たちを定義するのか、という問題を提起します。」

この展示は、NYCxDesignのイベント開催中にA/D/Oで行われる最初の重要なショーケースである。Spirit of the Cityは、9月2日まで一般に公開されている。

#FutureOfDesign #UVAatADO #MINI #SpiritOfTheCity #ADONYC #UnitedVisualArtists

A/D/O について

デザイナーのみならずあらゆる人のために門戸を開くA/D/Oは、創造的な活動のためのユニークな環境を提供している。さらにブルックリンのグリーンポイント地区にある広さ23,000平方フィート（約2137平米）のスペースに、一般市民を招待している。ここではさまざまなインスタレーション、展示、イベントを通じてデザインの未来を探ることができる。

A/D/Oの中心には、プロフェッショナル・デザイナーの創造的行為を誘発し、さまざまなバックグラウンドから先駆者を招いて議論を呼び起こし、関連する新しい活動に刺激を与えることを目的とするプログラミングがある。以前、倉庫として使われていたスペースには、広範に及ぶ試作用施設、公共アトリウム、デザイン・ストア、有名シェフのフレデリック・ベルセリウスとクラウス・マイヤーによるレストランがある会員制ワーク・スペースがある。

自社の企業改革の一環としてMINIが設立したA/D/Oは、都市生活を改善するための創造的な方策を探求している。A/D/Oは、同様にMINIとUrban.usが共同で設立したスタートアップ・アクセラレーターURBAN-Xの本拠地でもある。

A/D/O所在地

29 Norman Avenue

Greenpoint Brooklyn, NY 11222

www.a-d-o.com

ユナイテッド・ビジュアル・アーティスト（ UVA ）について

UVA（ユナイテッド・ビジュアル・アーティスト）は、英国人アーティストのマット・クラークによって2003年に設立されたロンドンに拠点を置く芸術家集団である。UVAは、壁を使ったアートワーク、彫刻、大規模な地域限定インスタレーション、パフォーマンス・プロジェクトなどの広範な作品を生み出している。

その活動は、完全に物体を超越したアートワークを創造し、経験との相関性に疑問を投げかけることで、テクノロジーとインテグリティある知識（完全なる知識）との関連性を検証することである。UVAは、バービカン・センターのCurveギャラリー、マンチェスター・インターナショナル・フェスティバル、ロイヤル・アカデミー、サーペンタイン・ギャラリー、ウェルカム・トラスト、タウナー・ギャラリー、ヴィクトリア＆アルバート・ミュージアム、YCAM（山口県）など、世界中の機関からの委託を受けている。また、フランスのカルティエ現代美術財団やオーストラリアのMONAのコレクションに作品が収蔵されている。UVAの作品は、英国のブレイン・サザンやライフルメーカー、米国のブライス・ウォークウィッツ、韓国のソウル美術館、上海のパワーステーション・オブ・アートなどでも展示会が開催されている。トロント、ドバイ、フィラデルフィア、ロンドンには常設作品が設置されている。

さらに、コラボレーションについても開かれた包括的なアプローチを行い、舞踏家のベンジャミン・ミルピエやパリ・オペラ座のバレエ、映画監督のアダム・カーティス、ミュージシャンのマッシヴ・アタック、バトルス、ジェームス・ブレークなど、さまざまなプロジェクトが進行中である。最近のUVAとしては、クリストファー・ベイリーとのコラボレーションによるバーバリーでの最後のキャットウォーク・ファッション・ショーがある。