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エレクトロモビリティへの転換:BMWグループ・ミュンヘン工場、2027年末から電動モデルのみを生産
10.01.2024 プレスリリース
+++2026年からノイエ・クラッセ・セダンをミュンヘンでの生産予定 +++2027年末、ミュンヘン工場で生産される内燃エンジン車の時代は75年の歴史に幕を閉じる+++長期的な拠点確保に6億5,000万ユーロを投資+++
ミュンヘン発: BMWグループ・ミュンヘン工場は新時代の幕開けを迎える。2026年より、この象徴的な新工場では、ノイエ・クラッセ・セダンが生産される。その1年後、ミュンヘン工場では、電気自動車のみを生産し、BMWグループの既存生産ネットワークの中で、2027年末に電動モビリティへの転換を成功裡に完了する最初の拠点となる。
BMW AG生産部門取締役のミラン・ネデリコヴィッチは、次のように述べている。「ミュンヘン工場は、当社の優れた適応能力を示す実例です。当社はこの工場に6億5,000万ユーロを投じて、2027年末から新工場で電気自動車のみを生産する予定です。昨年だけでも、6種類の電気自動車が生産されました。加えて、生産記録も樹立し、当社の生産ネットワークにおいて、供給と未来の形成という両面を同時に実行できることを証明しています」
BMWグループ・ミュンヘン工場ディレクターのペーター・ウェーバーは、次のように付け加えた。「ミュンヘン工場はBMWの中核的な役割を担います。当工場ではイノベーションを推進し、適応力を高めています。1960年代と同様に、ノイエ・クラッセによってふたたび基盤を構築し、それをベースに工場自体が生まれ変わろうとしています。現在、ミュンヘン工場では1日当たりおよそ1,000台の自動車を生産しながら、この包括的な変革を推進が当然のように実行されており、これは全従業員による卓越したパフォーマンスのおかげで実現しています。ノイエ・クラッセ・セダンを先頭に、ミュンヘン工場は電気化の未来へと導くことができ、光栄に感じています」
2027年、ミュンヘン工場産の内燃エンジン車の時代が幕を閉じ、エレクトロモビリティへ円滑に移行
BMWグループ・ミュンヘン工場は、エレクトロモビリティ時代へスムーズな移行を示す最たる例である。2015年、BMW 3シリーズの最初のプラグイン・ハイブリット・モデルが内燃エンジン車と同じ生産ラインで製造された。2021年には、BMW i4が電気自動車として初めて同じ生産ラインで製造された。現在、この生産ラインから出荷される自動車2台のうち1台に、電気駆動システムが搭載されている。
2026年以降、ミュンヘン工場におけるノイエ・クラッセの生産は、まずは現行モデルと並行して行われる。その1年後の2027年末から、BMWグループの新工場は、グローバル生産ネットワーク内の既存拠点として初めて電気自動車のみを生産する体制となり、適切な方法で転換が始まっている。そのため、1952年にBMW 501の生産が始まってから75年後、ミュンヘン工場で内燃エンジン車を生産する時代が終焉する。
ノイエ・クラッセは、ハンガリーのデブレツェン新工場とミュンヘン工場での生産開始後、中国の瀋陽とメキシコのサン・ルイス・ポトシの工場でも生産される。
大規模な改修により、長期的な拠点確保を実現
BMWグループ・ミュンヘン工場は、100年以上の歴史にわたり、幾多の変転を経験しながら、改革を重ねてきた。航空機エンジンの製造から自動車製造への転換と共に、ノイエ・クラッセが1960年代の発売当初から大成功を収めたことは、当社の歴史における数々の変遷の中でも重要な意味を持っている。
現在、2026年からノイエ・クラッセの試乗展開を実現するために、大規模な建設がいくつも進んでいる状況は、当社が転換へ向かっている証である。6億5,000万ゆーろの投資は、物流エリアを備えた新たな車両組立ラインと新しい車体工場を含む4つの建物のためのものである。
ミュンヘン中心部にある工場の限られた床面接にスペースを確保するために、約70年間親工場で行われてきた伝統的なエンジン製造は、イギリスのハムズホールとオーストラリアのシュタイアーに移された。1,200人の従業員は、ミュンヘン工場における多様な生産戦略に関する研修を受け、また、生産ネットワーク内の他拠点で業務に携わっている。
1960年代やそれ以降に行われたすべての変化と同様に、BMWグループ・ミュンヘン工場における現在の変革は、生産の継続と並行して行われている。建設工事が進む中、すべて同じ組立ラインを使うBMW 3シリーズやBMW i4など、毎日およそ1,000台の自動車が出荷されている。
当工場が広範にわたって新しい方向へ進むことは、今後のミュンヘン工場の長期的な保証や、バイエルン州の産業拠点に対する大規模な投資につながる。
BMW iFACTORYのコンセプトに沿ったミュンヘン工場のデジタル化
BMW iFACTORYのコンセプトでは、全く新しいデブレツェン工場から、100年以上の歴史を持ち、変革が本格化しているミュンヘンの新工場に至るまで、BMWグループ内のすべての拠点において、最大限の柔軟性、優れた工程、傑出した統合性を保証している。BMW iFACTORYは生産ネットワーク全域において、生産の優れた知識・技術が活用されることを意味する。重要なポイントの一つは、人間、プロセス、システムの相互作用に対して、総体的なアプローチをとりながら、包括的なデジタル化を実現することである。これにより、プロセスを最適化し、従業員の業務をサポートする。データサイエンス、人工知能(AI)、仮想化の3分野で実施される。