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ビジョンを実現:新型BMW iX3、製品のサステイナビリティを推進する最初のノイエ・クラッセモデル
Mon Aug 04 09:15:00 CEST 2025 プレスリリース
すべてのライフサイクルでサステイナビリティを実現+++ ノイエ・クラッセはサプライ・チェーン、生産、使用段階の方策において、持続可能なアプローチを包括的に提供+++ 脱炭素化と資源保全にフォーカス+++
ミュンヘン発:新型BMW iX3は、すべてのライフサイクルにおいて製品サステイナビリティへの包括的なアプローチを実行する、BMWグループのビジョンを実証している。製品の開発期間中には、サプライ・チェーン、生産、使用段階の全域で幅広い方策が講じられ、資源保全とモデルの環境負荷削減について明確に焦点を絞った取り組みが行われ、ノイエ・クラッセは当社が掲げる2030年および2050年のCO2換算目標の達成に向けて、重要な節目を示すこととなる。
わずか1年の使用で、CO2換算によるメリットを獲得
サプライ・チェーンにおいて脱炭素化方策を広範囲に渡って実行した結果、CO₂が差し引きゼロになるポイントへの早期到達が実現している。新型BMW iX3 50 xDriveのCO₂換算フットプリントは、欧州エネルギー・ミックスを使って充電すると、同等の内燃機関モデルの場合と比べて低下する(およそ21,500 km走行後[WLTP複合])。BMW iX3 50 xDriveを再生可能エネルギーのみで充電すると、17,500 km[WLTP複合]を走行した時点で同等の内燃機関モデルよりも優れた結果を示し、わずか1年でCO₂換算によるメリットを享受することが可能になる。
サプライ・チェーンで脱炭素化を実施
サプライ・チェーンにおけるCO₂換算排出量を削減するための重要な方策は、二次資源や再生可能エネルギーの使用、及び、製品とプロセスのイノベーションである。これらの方策を組み合わせることによって、製品の開発段階でサプライ・チェーンのCO₂換算排出量を35%削減することに成功している。
BMW iX3高電圧蓄電システムの第6世代バッテリーには、リサイクルされたコバルト、リチウム、ニッケル原料が50%使用されている。また、陽極と陰極の素材と電池の生産には、再生可能エネルギーが使われている。この方法により、従来モデルの第5世代バッテリーと比べてワット時あたりのCO₂換算排出量が42%削減されている。
BMWグループは、他の要素においても革新的な素材や再生資源の利用について重点的に取り組んでいる。例えば、エンジン・ルームのカバーやフロント・ハッチ下部の収納スペースに使われる二次原材料*の30%は、リサイクルされた海洋プラスチックである。この使用済み素材は、古くなった漁網やロープで構成されており、これらの用具が海洋に投棄される状況を事前に防いでいる。ホイール・キャリアとスイベル・ベアリングの80%、また鋳造アルミニウム・ホイールの70%は再生アルミニウムから成っている。
*:「二次原材料」とは、廃棄物や生産残留物から回収された原材料や他の素材のことを意味する。二次原材料は、一次原材料の代わりに使用することができる。
ノイエ・クラッセで「循環性を考慮したデザイン」を着実に導入
BMWグループはBMW iX3を開発する際に、一貫して「循環性を考慮したデザイン」アプローチを適用している。このアプローチはセカンダリー・ファースト(再生資源の使用を優先)、戦略的な素材選定、分解の最適化というコンセプトに基づいており、新型BMW iX3 50 xDriveでは使用される全素材の3分の1が再生資源となっている。
これら3つのコンセプトを実践した一例は、Essentialインテリア・トリムで提供されるリサイクル素材製Econeerのシート・カバーで、そのファブリック、接着剤、フリースの原料は、すべてPET樹脂となっている。このように単一素材を選択することで、リサイクル性を高めている。また、使用される繊維糸もすべて再生PET樹脂で作られている。
「循環性を考慮したデザイン」アプローチに沿って開発された他の要素には、センター・コンソール、インスツルメント・パネル、インテリアのフロア・トリムが含まれている。
使用段階での効率性が大幅に改善
BMW EfficientDynamics(エフィシェントダイナミクス)では、あらゆる車両サブ・システムにおいて効率化の可能性を継続的に特定し、活用することが必要となっている。このアプローチを適用した新型BMW iX3のエネルギー消費は、従来モデルと比べて20%抑えられている(WLTP複合)。
この大幅な改善に貢献した主たる要因は、空力特性の最適化、転がり抵抗と走行時の電力消費の低減に加え、駆動システムにおける効率性とダイナミクスの比類なき組み合わせである。
BMWグループのデブレツェン工場にて、サステイナビリティを中心にした生産
ハンガリーのデブレツェンを拠点とするBMWグループの新工場は、BMW iFactoryの指針に従って設計、建設されており、効率化、デジタル化、持続可能性の徹底的な実践に焦点が当てられている。通常の運転状態で石油やガスなどの化石燃料を使わずに稼働し、車両を生産する、BMWグループで最初の自動車工場である。
本拠点は、電力のみで稼働し、現在の計画では、敷地内に設置された太陽光発電システムを用いて工場の年間電力需要の25%まで満たすことが可能で、残りの電力は、他の再生可能エネルギー源から確保される。余剰となった太陽光発電エネルギーは熱貯蔵装置に蓄えられ、必要に応じて塗装ブースのオーブン加熱に使われる。
1台のBMW iX3を生産する場合のCO₂換算排出量はわずか0.1トンになり、他のBMWグループ工場での生産と比べておよそ3分の2未満となる。
記事のオフライン添付ファイル
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プレスリリース PDF, JA, 191.42 KB
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Selected_Sustainability_Facts_and_Figures_BMW_iX3 PDF, EN, 135.17 KB
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BMW_Vehicle_Footprint_BMW_iX3_50_xDrive PDF, EN, 1.3 MB